第十四話 エンドレス・エンドライン ページ15
暮人「よし、一瀬中佐。分家のクズの割りには、良くやった」
グレン「うるせぇよ」
暮人「あとは、柊家が引き継ごう。俺の部隊が、吸血鬼を殲滅する」
グレン「どうぞ、いつも通り。美味しいところばっかり、本家様が持っていけよ」
暮人「はは。愚痴るなよ、グレン。あとで、おまえにもちゃんと、褒美をやるからさ……A、グレンの手当てをしてやれ」
『は、はい…!』
──珍しいこともあるものだ。あれ程、グレンに関わるなと言っていた暮人兄様が、こんな命令を下すなんて……そんなことを考えながら、私は急いで、グレンの元へ駆け寄った。
『──グレン……』
グレン「よぉ、A……ちゃんと無事だったろ?」
『……傷だらけだけど』
グレン「思ったより、強い奴がいてな」
『──とにかく、ここを離れましょ……暮人兄様の部隊に、巻き込まれたくないから』
グレン「おまえも、その一員だろうが」
『“一応”ね』
グレン「まあ、どうでもいいけどな……」
グレンは、吸血鬼が消えた方向をジッと見つめた。
『グレン…?』
グレン「……ま、予定通りの成果は出たか……A、ちょっと肩貸せ」
『う、うん』
シノア「中佐」
姉様の声が聞こえ、視線を動かせば、姉様と姉様に支えられ、横たわる優の姿があった。
シノア「……一瀬グレン中佐、あとで少し…お聞きしたいことがあります」
いつになく、真剣な眼差しのシノア姉様……それに意識を失っている優──これは、私が到着する前に何かあったことを物語っている。
グレン「俺は、おまえの話に興味がない。だから来んな」
シノア「中佐!!」
『グレン!?』
踵を返して歩き出すグレンの後を、慌てて追いかける。
『ひ、一人で歩けるの…?』
グレン「見てわからねぇのか?」
『っ……ね、ねぇ…グレン──優……何かあったの?』
グレン「……おまえが気にすることじゃねぇよ」
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セシル(プロフ) - 雪幢さん» こちらこそまたお越しいただきありがとうございます!以前、コメントを返信できなくて申し訳ないです(T_T)今後の展開は一応浮かんでいるのですが、私もどうなるかわかってません(笑)今後ともよろしくお願いいたします(^^) (2015年11月26日 11時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
雪幢 - 更新ありがとうございます!グレンのことを大切に想っている主人公ちゃんがほんと健気でかわゆいです(*´`*) 原作読んでると、今後主人公ちゃんがどうなっちゃうのかと心配になります。。。今後の展開が楽しみです♪ (2015年11月23日 23時) (レス) id: f0aa761702 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - わざわざ質問答えてくださってありがとうございます!!!!!これからも応援しています(≧∇≦) (2015年8月14日 22時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - ルカさん» そんなもったいないお言葉までいただき本当にありがとうございます(T_T)夢主は優たちと同い年ぐらいです! (2015年8月13日 19時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - すごくおもしろかったです!作者様は文才ありすぎですね!!!うらやましいです!グレンカッコイイ!あっすみません!1つ、質問いいですか?夢主ちゃんって何歳くらいなんでしょうか? (2015年8月13日 14時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セシル | 作成日時:2015年5月18日 22時