第131話 無闇夜鱈に愛し合おうか ページ32
『驚きました。まさか、柔造さんと蝮さんの間にお子さんが出来てたなんて』
金造「あー……柔兄にAがこっち来るって話したら、直接伝えたい言うてたから、敢えて黙っとったんや。驚かしてすまんな」
『金造さんって、口軽い方でしたよね？よく我慢できましたね』
金造「うっさいわ、ボケ」
『でも、素敵ですよね。柔造さんも蝮さんもすごく幸せそうでしたし』
金造「……お前のことは、俺がちゃんと幸せにしたるさかい待っとれ」
私は瞬きを数回繰り返したあと、金造さんのそばに移動して、金造さんの額に手を当てる。「何の真似や」と眉を顰める金造さんに「いや、熱でもあるんじゃないかと思って」と平然と告げれば、私の頭上に手刀が降ってきた。
『いったぁ……何するんですか』
金造「今のはお前が悪い」
『だって……』
金造「俺はお前が高校卒業したら、お前と結婚する──そのつもりやから覚悟しとき」
そう言って、金造さんは私に小さな箱を渡してきた。「開けてみ」と金造さんに言われるがまま、箱を開けてみれば、ドライフラワーをモチーフに作られたピアスが入っていた。
『これ……』
金造「俺からのクリスマスプレゼントや。大事にせえよ」
『わ、私……何も用意してないのに……』
金造「別にお前からのは求めてへんわ。お前がこっち来てくれただけで十分や」
『っ……うっ……』
金造「は…！？ちょっ……何で泣くねん！泣くとこちゃうやろ！」
『だ、だって……金造さんが“いつになく”かっこいいから……』
金造「はぁ？俺はいつだってかっこええやろ」
『いいえ。いつもはアホ全開です。見てるこっちが恥ずかしくなるくらい』
金造「お前はほんま可愛くない女やな！」
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真涼(プロフ) - part1から楽しみに読ませていただいておりました。再開のお知らせに大喜びしています。pixivさんの方に移行とのことで楽しみに待っております。多忙の中ありがとうございます。無理ない程度に頑張って下さい。 (3月23日 21時) (
レス) @page38 id: c3ea510f0c (このIDを非表示/違反報告)
無名 - この作品凄く大好きです！これからも更新頑張ってください！ (2020年6月22日 0時) (レス) id: 1643c4676a (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 面白いです。これからも頑張ってください (2020年2月21日 16時) (レス) id: 719a0b5f0f (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - まことのさん» 私なんかの小説で金造さんを好きになっていただけたなんて恐縮です（ ; ; ）ありがたいです。これからもよろしくお願いします (2018年5月1日 23時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
まことの(プロフ) - 初めまして、たまたま見つけて読み始めたところドハマりしてしまい時間を忘れて読み耽り…金造推しになってしまいました(*´д｀*)笑 素敵な作品に出会え幸せです。これからも陰ながら応援しています。 (2018年4月15日 13時) (レス) id: 93323a492e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2017年10月20日 12時
