第100話 鉢合わせのシャンパンコール ページ1
［──A、貴方はいつまで“そちら”に滞在するつもりですか？仕事が溜まってきたので直ちに帰還してください。ああ…そうそう……A、奥村燐くん達とモメたらしいじゃないですか……仲直りのきっかけの場を作って差し上げたので、南十字にある“U(ｳﾙﾄﾗ)南国の湯”に立ち寄ってから帰ってきてくださいね☆］
という父上からの巫山戯た電話があったのは数分前のことだ。
だいたい、期限を決めなかったのは父上の方だ。とはいえ、私のために休暇を用意してくれた父上に今回ばかりは逆らうわけにもいかないため、仕方なく正十字へ帰還することにした。
志摩家のみなさんと蝮さんに見送られ、父上に言われた通り南十字へ向かったが、あまりにも足取りが重たい。やっぱり違うところで時間を潰そう……そう思って踵を返そうとした瞬間、誰かに首をホールドされてしまう。私にこんなことができる人は限られているため、私は深いため息をついて口を開く。
『退院おめでとうございます、シュラさん』
霧隠「A、アタシへの見舞いはそっちのけで京都でよろしくやってたらしいな。楽しかったか？京都は」
『誤解を招くような言い方はやめてもらっていいですか？』
志摩「Aさん、最近見かけん思ったら京都行ってたんですか！？金兄と四六時中一緒に居たっちゅうことですか！？てことは……まさかAさん、金兄と……」
『ほら、言った矢先にアホが誤解して変な妄想してるじゃないですか』
三輪「Aさん、本性隠せんくなってきましたね。特に志摩さんの前では」
勝呂「まあ、そのうち身内になるんやさかい志摩ぐらいならええんちゃうか？」
『勝呂くん、貴方もですか。お願いですから脳内で勝手に話を進めるのはやめてください。不愉快です』
霧隠「A〜……お前、こいつらとモメたんだってぇ？お姉さんが見守っててあげるから、早く仲直りしちゃいなさい」
完全にこの状況を楽しんでいるシュラさんに本気の殺意が芽生えた。「氷漬けにしますよ」と無表情で言い放てば、シュラさんは「ニャハハ」と笑って、私の頭を乱雑に撫でた。
くそ……完全にシュラさんのペースに持ってかれてしまった。ほんと、めんどくさい。
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真涼(プロフ) - part1から楽しみに読ませていただいておりました。再開のお知らせに大喜びしています。pixivさんの方に移行とのことで楽しみに待っております。多忙の中ありがとうございます。無理ない程度に頑張って下さい。 (3月23日 21時) (
レス) @page38 id: c3ea510f0c (このIDを非表示/違反報告)
無名 - この作品凄く大好きです！これからも更新頑張ってください！ (2020年6月22日 0時) (レス) id: 1643c4676a (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 面白いです。これからも頑張ってください (2020年2月21日 16時) (レス) id: 719a0b5f0f (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - まことのさん» 私なんかの小説で金造さんを好きになっていただけたなんて恐縮です（ ; ; ）ありがたいです。これからもよろしくお願いします (2018年5月1日 23時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
まことの(プロフ) - 初めまして、たまたま見つけて読み始めたところドハマりしてしまい時間を忘れて読み耽り…金造推しになってしまいました(*´д｀*)笑 素敵な作品に出会え幸せです。これからも陰ながら応援しています。 (2018年4月15日 13時) (レス) id: 93323a492e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2017年10月20日 12時
