第7話 闇オークションに潜入せよ! ページ8
『──フランスの大秘宝“女神の涙(ヴィーナスのなみだ)”?』
次元「それが今回の獲物か」
ルパン「そういうこと。“女神の涙”が飾ってあるのは……」
不二子「ルーブル美術館」
『あら?もう下調べ済みなの?不二子ちゃん』
不二子「もちろんよ。ねぇ、ルパン……その“女神の涙”は、私にくれるのよねぇ?」
ルパン「ざぁんねん、不二子ちゃん!今回の獲物は、Aちゃんへのプレゼントなんだなぁ」
そう言えば、Aは大きな瞳を丸くさせた。
『私…?』
ルパン「Aは俺達の中で、一番の功労者だかんな。日ごろ頑張ってるAちゃんに、おじさんからのプレゼント」
『じゃ、じゃあ……今回も連れてってくれるのね!?おじさま!!』
ルパン「信用ねーなぁ。もう置いてったりしないって」
『本当!?ありがとう、おじさま!!』
ルパン「まっ、そんなわけだから……不二子ちゃん、今回はAちゃんに譲ってあげてちょうだい」
不二子「仕方ないわねぇ……今回だけよ」
『でも、おじさま。“女神の涙”は、世界中の金持ちが喉から手が出るほどの欲しい代物よね?そんなものが何故美術館なんかに飾ってあるの?』
ルパン「いいところに目をつけたな、A。実はな、美術館に飾ってあるのは……ニセ物なんだ」
『えっ?』
不二子「う、嘘でしょ…!?」
ルパン「俺っちが嘘つくと思う?」
不二子「だ、だったら、本物は何処にあるって言うのよ!!」
ルパン「──闇オークション」
『!』
次元「闇オークションだと?おい、ルパン。マフィアが絡んでいるような仕事にAを連れて行くのか?」
ルパン「置いてったら、まーた拗ねちまうからな。ちぃっと危険だが……Aは俺達の頭脳。存分に働いてもらおうじゃないの」
***
『──闇オークションが行われるのは、ここよ』
Aのパソコンに映し出されたのは、パリの高級ホテル“ブリストンホテル”。
『このオークションは誰でも参加できるみたいよ』
次元「そいつはいいな。潜入する手間が省ける」
『参加条件が無いせいで、このオークションには厄介な奴も参加する』
不二子「厄介な奴?」
『フランスマフィアのボス──ジェパード・フランダー』
ルパン「そいつはまた……随分な大物じゃないの」
不二子「そのジェパードも、“女神の涙”を狙ってるの?」
不二子の質問にAは顔を顰め、パソコンをゆっくり閉じた。
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セシル(プロフ) - ロイドさん» お返事がたいへん遅くなり申し訳ありません!一応10代後半で20代には到達していないくらいです! (2016年8月21日 2時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
ロイド - 夢主ちゃんは何歳何ですか? (2016年1月28日 17時) (携帯から) (レス) id: c0288a584d (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 零羅さん» 貴重なご意見までありがとうございます!今の話のシリーズが終わりましたら、微力ながら零羅さまのご意見を参考にさせてもらいながら話を書きたいと思います(^^) (2015年12月21日 22時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
零羅 - すっごく面白いです!次元とのあま〜いからみが見たいです!できれば書いていただけないでしょうか?更新頑張ってください。応援しています!!! (2015年12月17日 23時) (レス) id: e6e02b259e (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - たくさんのコメントありがとうございます!一人一人お返しできず申し訳ございません。なるべく返せるよう努力いたします。これからもどうぞよろしくお願いします。以上、管理人のセシルでした。 (2015年10月6日 21時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セシル | 作成日時:2015年1月19日 23時