第6話 罵り合いは旅のスパイス ページ7
俺達は無事にA達と合流し、アジトへと車を走らせた。
『おじさま、盗んだルビーを見せて』
アジトへ戻る道中、後部座席からひょこっとAが顔を出した。
ルパン「いいぜ。ほらよ」
『ありがとう』
Aは嬉しそうに顔をほころばせ、ルビーを眺めながら、次元の隣に座り直した。
『へえ……これが……』
不二子「ねぇ、A。私にも見せてちょうだい」
『アジトに戻ったらね。今は運転に集中してね、不二子ちゃん……はい。おじさま』
ルパン「なぁに、Aちゃん。ルビーいらないの？」
『なーんか、想像してたのと違うっていうか……私、どっちかっていうと、ルビーよりサファイア派なのよね』
ルパン「そりゃないぜ、A」
『だって、本当のことだもん』
ルパン「まったく……そういうとこ、誰に似たんだか」
『あら、おじさまに決まってるじゃない……ねぇ？次元』
次元「ルパンっていう、悪い見本に育てられちまったもんな」
そう言って、Aと次元は楽しそうに笑った。
ルパン「育て方…間違えたかねぇ……」
＊＊＊
アジトに戻った私は、すぐさま眠りについた。目が覚めると、外はいつの間にか夕陽に染まっていて、近くにあったカーディガンを羽織り、リビングに顔を出せば、そこには不二子ちゃんの姿だけなかった。
『ねえ、不二子ちゃんは？』
五ェ門「──出て行った」
『出て行った…？』
ルパン「ああ、そうさ……マーメイド・ルビーを持って出て行っちまった…！」
次元「だから言っただろ。あの女は信用できねえって」
『ふふ……また、不二子ちゃんにやられたのね……懲りないね……おじさまも』
ルパン「おい、A。何がそんなにおかしいんだ」
今だに笑い続ける私を、おじさま達は怪訝そうな顔で見つめる。そんなおじさま達を一瞥し、私は胸元から一粒の宝石を取り出す。
次元「おい、A……それは……」
『マーメイド・ルビーよ。こうなると思ってたから……あの時、偽物とすり替えておいたの』
五ェ門「なるほど……ルビーに興味を示さなかったのも、不二子を欺くためというわけか」
その時、ドアが勢いよくバンっと開いて、血相を変えた不二子ちゃんが戻ってきた。
不二子「A！私を騙すなんて酷いわ！この裏切り者！」
次元「どの口が言うんだか……」
『ごめんなさい……でも、裏切りは女のアクセサリーって教えてくれたのは、不二子ちゃんだよ？』
不二子「もう！口だけは達者なんだから！」
第7話 闇オークションに潜入せよ！→←第5話 難攻不落の城に眠る秘宝
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セシル(プロフ) - ロイドさん» お返事がたいへん遅くなり申し訳ありません！一応１０代後半で２０代には到達していないくらいです！ (2016年8月21日 2時) (
レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
ロイド - 夢主ちゃんは何歳何ですか？ (2016年1月28日 17時) (携帯から) (レス) id: c0288a584d (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 零羅さん» 貴重なご意見までありがとうございます！今の話のシリーズが終わりましたら、微力ながら零羅さまのご意見を参考にさせてもらいながら話を書きたいと思います(^^) (2015年12月21日 22時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
零羅 - すっごく面白いです!次元とのあま〜いからみが見たいです!できれば書いていただけないでしょうか?更新頑張ってください。応援しています！！！ (2015年12月17日 23時) (レス) id: e6e02b259e (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - たくさんのコメントありがとうございます！一人一人お返しできず申し訳ございません。なるべく返せるよう努力いたします。これからもどうぞよろしくお願いします。以上、管理人のセシルでした。 (2015年10月6日 21時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2015年1月19日 23時
