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第46話 きみがやらなきゃ、誰がやる ページ47

ルパンさんが私の目の前に持ってきたのは、一台のノートパソコン。ルパンさんは、随分と性能が良さそうなノートパソコンを私の目の前で起動させた。

不二子「ちょっと、ルパン。どういうつもり?」

ルパン「どういうつもりって、Aの仕事っていったらこれしかないだろ」

そう言って、ルパンさんはニヤリと笑いながら、パソコンを叩いた。

次元「おい……まさか、記憶がないAにハッキングをやらせる気か?」

次元さんの口から出てきた「ハッキング」という言葉に、思わず目を見張る。

『は、ハッキングって……犯罪じゃないですか…!』

ルパン「ピンポーン!Aちゃん、大正解!!確かに、ハッキングは犯罪……でもな、お前の記憶を取り戻すにはこれが一番近道なんだよ」

『えっ……』

五ェ門「確かにそれに関しては一理ある……だが、無茶ではないか?」

ルパン「まあ、無理にとは言わないさ……どうするかはA次第だ」

『……わ、私…』

次元「A、嫌なら断ってもいいんだぞ」

そう言った次元さんの表情は、帽子を目深に被っているせいで、よく分からなかった。
目が覚めたとき、私の頭の中は真っ白だった。そんな頭の中に唯一残っていたのは、「A」と呼ぶ優しい声。それが、私の名前だと理解するのに、そう時間はかからなかった。そして、私の目の前には、私の名前を口にする人たち……話を聞く限り、この人たちは敵じゃない。この人たちの言う通り、私は記憶を失ってる……ハッキングで私の記憶が戻るのであれば……やる価値は十分だ。

『……や、やります……やらせてください』

次元「ハァ……たく……」

ルパン「さっすが、Aちゃん!そうこなくっちゃ!じゃあ、さっそく……」

ルパンさんが見せてきたパソコンの画面には、ややこしい文字がたくさんうつっていて、私は思わず顔を顰めてしまう。

ルパン「ほんじゃ!Aちゃん、がんばってねぇ〜」

『えっ、ちょっ……ルパンさん!?どこ行くんですか!?』

ルパン「俺っちは別件で忙しいからなー」

『なっ…!?す、少しぐらい、手伝っていただけないんですか!?』

ルパン「なーに言ってんだ。やらせてほしいって言ったのは、Aの方だろ?」

『そ、それはそうですけど……』

ルパン「だろ?じゃあ、そういうことで〜」

それだけ言い残して、ルパンさんはみなさんを連れて部屋を出ていってしまった。

『……ひ、引き受けるんじゃなかった……』

第47話 凍えた純文学→←第45話 忘らるる人



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セシル(プロフ) - ロイドさん» お返事がたいへん遅くなり申し訳ありません!一応10代後半で20代には到達していないくらいです! (2016年8月21日 2時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
ロイド - 夢主ちゃんは何歳何ですか? (2016年1月28日 17時) (携帯から) (レス) id: c0288a584d (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 零羅さん» 貴重なご意見までありがとうございます!今の話のシリーズが終わりましたら、微力ながら零羅さまのご意見を参考にさせてもらいながら話を書きたいと思います(^^) (2015年12月21日 22時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
零羅 - すっごく面白いです!次元とのあま〜いからみが見たいです!できれば書いていただけないでしょうか?更新頑張ってください。応援しています!!! (2015年12月17日 23時) (レス) id: e6e02b259e (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - たくさんのコメントありがとうございます!一人一人お返しできず申し訳ございません。なるべく返せるよう努力いたします。これからもどうぞよろしくお願いします。以上、管理人のセシルでした。 (2015年10月6日 21時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セシル | 作成日時:2015年1月19日 23時

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