第3話 快楽カニバリズム ページ4
不二子「──で?その噂の難攻不落といわれる城の門のロックを一日で解除しちゃったってわけ?」
ルパン「そうなのよ、そうなのよ。もうホント、Aには毎回驚かされっぱなしよ」
不二子「じゃあ……その肝心のAはどこなの?」
ルパン「今は、次元と一緒に仲良くお昼寝中」
不二子「なーんだ……息抜きがてらショッピングにでも連れてってあげようと思ったのに」
ルパン「やめろやめろぉ!そんなことされたら、今度こそ俺は次元に殺されちまう!」
不二子「あら、どうして?」
ルパン「どうしてって……お前が、Aを連れ出すと“いらねえ知恵を身につけてくる”って、次元がカンカンなの!Aを不二子に近づけるなって言われてんの!」
不二子「何よそれ!失礼しちゃうわ!」
『あっ、不二子ちゃんだぁ……』
不二子「Aー!」
眠そうに目をこすりながら部屋に入ってきたAに、不二子は嬉しそうに駆け寄っていった。
不二子「久しぶりね、A!元気だった?」
『うん、元気だよ……不二子ちゃん、“今回の仕事は”協力してくれるの?』
不二子「もちろんよ。難攻不落の城に眠る“マーメイド・ルビー”をこの目で見たいもの」
次元「A、その女に近づくな。また、いつ裏切られるか分かったもんじゃねえ」
次に部屋に入ってきたのは、もちろんこの男──次元大介。次元は不二子の姿を確認すると、あからさまに嫌そうに顔を顰めた。
不二子「何よ、その言い方…!」
『まぁまぁ……落ち着いてよ、不二子ちゃん』
ルパン「よぉ、相棒。疲れは落とせたか?」
次元「……ぼちぼちだな」
次元は不機嫌そうに、俺の向かいのソファーに腰を落とし、タバコに火をつけた。Aも、不二子から離れて次元の隣に座り、パソコンを開いた。
『おじさま、五ェ門は?』
ルパン「さぁな。まだ来てないぜ」
『ふーん……まあ、いいや。とりあえず、今いるメンバーだけで始めちゃいましょ』
Aは、ニコニコと笑顔を浮かべて眼鏡をかけ、俺たちに見えやすいように、パソコンの液晶をこちらに向けた。
531人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セシル(プロフ) - ロイドさん» お返事がたいへん遅くなり申し訳ありません!一応10代後半で20代には到達していないくらいです! (2016年8月21日 2時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
ロイド - 夢主ちゃんは何歳何ですか? (2016年1月28日 17時) (携帯から) (レス) id: c0288a584d (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 零羅さん» 貴重なご意見までありがとうございます!今の話のシリーズが終わりましたら、微力ながら零羅さまのご意見を参考にさせてもらいながら話を書きたいと思います(^^) (2015年12月21日 22時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
零羅 - すっごく面白いです!次元とのあま〜いからみが見たいです!できれば書いていただけないでしょうか?更新頑張ってください。応援しています!!! (2015年12月17日 23時) (レス) id: e6e02b259e (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - たくさんのコメントありがとうございます!一人一人お返しできず申し訳ございません。なるべく返せるよう努力いたします。これからもどうぞよろしくお願いします。以上、管理人のセシルでした。 (2015年10月6日 21時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:セシル | 作成日時:2015年1月19日 23時