第23話 其れまた一興 ページ24
『その女神の像の右目の下にくぼみがあるでしょ？そこに、“女神の涙”をはめる』
ジェパード「なるほど」
納得した表情でジェパードは女神の涙を取り出し、Aの指示に従った。
ジェパード「はめた後は？」
『さぁ？後は、“女神の涙”が示してくれるはずよ……──それじゃあ、私たちはもう用済みよね？帰らせてもらうわ』
Aの言葉にここにいる全員が目を丸くした。
ルパン「なぁに言い出してんだ、A！黄金を諦めるってか！？」
『おじさま、今回は無理よ。ジェパードには、敵わないわ』
ルパン「Aー！！」
ジェパード「よ、よく分からないが……逃げるなんてらしくないじゃないか」
『逃げる？バカ言わないで……人生っていうのは、駆け引きの連続なのよ。さよなら、ジェパード──もう、二度と会うことはないわ』
＊＊＊
ルパン「──さぁ、A！事情を説明してもらおうか！」
不二子「そうよ！お宝を目の前にして…！しかも、敵に譲るなんてどういうつもり！？」
『──……いやぁ！二人とも、こわーい！』
そう言って、Aは次元の後ろに隠れた。
たく……嘘泣きなんかしやがって！
ルパン「今日という今日は許さねぇからな！」
次元「まぁ待てよ、お前ら。落ち着いて話もできねえのか？」
五ェ門「このままでは、話が進まぬ」
不二子「あんた達はAに甘すぎるのよ！」
次元「それは、お互い様だろうが」
ルパン「んじゃ、そのAの話っての……聞こうじゃないの」
『……実は、あの暗号には続きがあるの。“女神の涙”をはめた後、女神の像の下につながる扉が開く。けど、その扉の向こうは男は入れないの』
ルパン「なるほどな……だから、“勇気ある女人のみ開けるであろう”ってわけか」
不二子「でも、女なら入れるってことでしょ？だったら、私かAが入ればよかったんじゃない？」
『ジェパードなんかのために、入りたくなかったのよ。あの状況じゃ、黄金はジェパードに取られてただろうし。不二子ちゃんだって、利用されるのは嫌でしょ？』
不二子「え、ええ……まあね」
次元「で？奴はどうなったんだ」
『きっと、今ごろ閉じ込められてるでしょうね。あそこに入った男は二度と出られない──私、やられたらやり返す主義なの』
そう言って、ニヤリと笑うAに一瞬背筋が凍った。
ルパン「ウチの参謀だけは敵に回したくねえな」
第24話 コンピュータＶＳ天才少女→←第22話 水色って答えはナンセンス
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 531人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セシル(プロフ) - ロイドさん» お返事がたいへん遅くなり申し訳ありません！一応１０代後半で２０代には到達していないくらいです！ (2016年8月21日 2時) (
レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
ロイド - 夢主ちゃんは何歳何ですか？ (2016年1月28日 17時) (携帯から) (レス) id: c0288a584d (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 零羅さん» 貴重なご意見までありがとうございます！今の話のシリーズが終わりましたら、微力ながら零羅さまのご意見を参考にさせてもらいながら話を書きたいと思います(^^) (2015年12月21日 22時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
零羅 - すっごく面白いです!次元とのあま〜いからみが見たいです!できれば書いていただけないでしょうか?更新頑張ってください。応援しています！！！ (2015年12月17日 23時) (レス) id: e6e02b259e (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - たくさんのコメントありがとうございます！一人一人お返しできず申し訳ございません。なるべく返せるよう努力いたします。これからもどうぞよろしくお願いします。以上、管理人のセシルでした。 (2015年10月6日 21時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セシル
| 作成日時：2015年1月19日 23時
