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第2話 快楽文明開化 ページ3

『───うーん……確かに…あのおじさまが手こずって持ち帰ってきただけはあるわね』

右手でチョコレートを摘んで、左手でキーボードを操作する。
今回の獲物はなかなかのもので、天才ハッカーと呼ばれる私でも手を焼きそうだ。パンピーには、絶対に解けないと思う。

『でもまあ……私なら解けちゃうんだなぁ』

鼻歌交じりにキーボードを操作していたら、ガチャっと部屋のドアが開いた。

次元「まだやってたのか……飯は?」

『いらなーい。ご飯なんて食べてたら、終わるものも終わらないじゃない。夜更かしは、美容の大敵だもの』

次元「……また不二子の入れ知恵か」

『あはっ…よく分かったわね』

次元「お前が言うことは、大抵不二子に吹き込まれたことだからな」

そう言って、次元は不機嫌そうにソファーに腰を下ろした。
そこまで不二子ちゃんを毛嫌いする理由が、私には理解ができない。私にとってはいいお姉さんだから……まあ、そんなことを口にしたら、次元の機嫌をさらに損ねるだけだから言わないけど。

ルパン「Aー、調子はどうだぁ?」

次元に続くように部屋に入ってきたおじさまは、眠たそうに欠伸をしながら私の方に近づき、パソコンをのぞき込んだ。

『おはよう、おじさま。見ての通りよ』

ルパン「大分進んでんな」

『あははー……“天才ハッカー”A様の手にかかれば、こんなのすーぐ解けちゃうわよ』

ルパン「たく……その自信過剰なとこ、誰に似たんだろうな」

次元「どう考えても、お前だろ」

ルパン「俺はここまでお調子者じゃねえよ」

次元「俺からしたら、どっちもどっちだ」

『でも、私の方が可愛げあるから、おじさまよりはマシよね?』

次元「……違いねぇ」

肯定する次元に、「なんだとぉ!」とムキになるおじさまを笑っていたその時だった。楽しい空間を切り裂くように、突然パソコンから警告を告げるアラームが鳴り出した。

『!?』

ルパン「な、なんだぁ!?」

次元「おい、A!何が起こってる!?」

『や、やばい……二重トラップを仕掛けられてたみたい……』

あー……私としたことが、こんな簡単なトラップに引っかかるなんて──私は手の指をポキポキと鳴らし、メガネをかけ直す。

『まあ、いいや──こういうのは、スリルがあった方がおもしろいし……』

ルパン「A……やれるのか?」

『もちろん……私に任せといて』

第3話 快楽カニバリズム→←第1話 主演の女はいつも不機嫌



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セシル(プロフ) - ロイドさん» お返事がたいへん遅くなり申し訳ありません!一応10代後半で20代には到達していないくらいです! (2016年8月21日 2時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
ロイド - 夢主ちゃんは何歳何ですか? (2016年1月28日 17時) (携帯から) (レス) id: c0288a584d (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 零羅さん» 貴重なご意見までありがとうございます!今の話のシリーズが終わりましたら、微力ながら零羅さまのご意見を参考にさせてもらいながら話を書きたいと思います(^^) (2015年12月21日 22時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
零羅 - すっごく面白いです!次元とのあま〜いからみが見たいです!できれば書いていただけないでしょうか?更新頑張ってください。応援しています!!! (2015年12月17日 23時) (レス) id: e6e02b259e (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - たくさんのコメントありがとうございます!一人一人お返しできず申し訳ございません。なるべく返せるよう努力いたします。これからもどうぞよろしくお願いします。以上、管理人のセシルでした。 (2015年10月6日 21時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セシル | 作成日時:2015年1月19日 23時

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