第13話 島に眠る黄金 ページ14
不二子「まさか……“女神の涙”に黄金の在り処が示されてるなんてね」
ルパン「それもこれも、ぜーんぶ……Aちゃんのおかげ」
上機嫌なおじさまは、“女神の涙”に口づけた。私はその向かいのソファーで、ひたすら作業を続ける。
次元「A、今度は何してるんだ？」
『地図を作ってるの。宝石のじゃ、見づらいでしょ』
次元「相変わらず、気の利く女だな」
次元は口角をつり上げて帽子を深くかぶり、私の隣に座った。
『昼間からお酒？』
次元「バーボン、ストレート。美味いぞ、飲むか？」
『……飲むって言ったら、飲ませてくれるの？』
そう言えば、次元は顔を顰めてお酒をぐいっと飲み干した。
『冗談よ。だから、そんなに恐い顔しないで？』
次元「大人をからかうもんじゃねーぞ」
『最初にからかってきたのは、次元の方でしょ？お互い様よ』
ルパン「こらこら、A。次元ちゃんとイチャイチャする暇があるなら、手動かしなさいって」
『ちゃんと手も動かしてるわよ』
次元「なんだルパン、うらやましいのか？」
ルパン「そんなんじゃねーよ！俺には、不二子ちゃんがいるもんねー！」
次元の挑発にまんまとのったおじさまは、不二子ちゃん目掛けてダイブしたが、呆気なく不二子ちゃんに平手打ちをお見舞いされてしまった。
『あらら……おじさま、大丈夫？』
ルパン「ま…まぁな……不二子ぉ…！」
不二子「ふん！自業自得よ！」
『……可哀想なおじさま──そんなおじさまに素敵なプレゼントよ』
床に胡座をかくおじさまに、出来上がった地図を見せれば、彼はいとも簡単に上機嫌になった。
──ホント、単純な人。
ルパン「Aちゃん、もう大好き！おじさんがチューしてあげる」
『え、遠慮しておくわ……黄金が眠っているのは、ここよ』
ルパン「カリブ海か……手掛かりは？」
『今の所ゼロ……少し調べてみるわ』
次元「カリブ海の何処かにあるってなったら、その黄金ってのは、海賊の宝のことかもしれねぇな」
『それは、行ってみないことには分からないわ。でも、可能性は高いと思う』
不二子「それじゃあ……次の目的地はカリブ諸島で決まりね」
第14話 いじけた足首は強情なりて→←第12話 タナトスの享受
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セシル(プロフ) - ロイドさん» お返事がたいへん遅くなり申し訳ありません！一応１０代後半で２０代には到達していないくらいです！ (2016年8月21日 2時) (
レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
ロイド - 夢主ちゃんは何歳何ですか？ (2016年1月28日 17時) (携帯から) (レス) id: c0288a584d (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 零羅さん» 貴重なご意見までありがとうございます！今の話のシリーズが終わりましたら、微力ながら零羅さまのご意見を参考にさせてもらいながら話を書きたいと思います(^^) (2015年12月21日 22時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
零羅 - すっごく面白いです!次元とのあま〜いからみが見たいです!できれば書いていただけないでしょうか?更新頑張ってください。応援しています！！！ (2015年12月17日 23時) (レス) id: e6e02b259e (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - たくさんのコメントありがとうございます！一人一人お返しできず申し訳ございません。なるべく返せるよう努力いたします。これからもどうぞよろしくお願いします。以上、管理人のセシルでした。 (2015年10月6日 21時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2015年1月19日 23時
