第1話 主演の女はいつも不機嫌 ページ2
『どうしてまた置いてったのよ！！バカ！！』
人がぐっすり眠っていたら、耳がキーンと鳴るくらい甲高い怒鳴り声が聞こえ、思わずベッドから転げ落ちる。
ルパン「たく……世話の焼けるお姫様だ…！」
リビングに繋がるドアを開けた瞬間、クッションが飛んできて、見事に顔面に命中した。
ルパン「いってえ……朝からなぁにしてくれちゃってんの、Aちゃん」
『おじさま…！！』
次元に掴みかかりながら、こちらを振り向いたおとぎ話に出てきそうな少女は、鬼のような形相で俺の事を睨みつけた。
『おじさま、この間約束したわよね！？次の仕事は連れてってくれるって！！』
ルパン「言った言った！言いましたとも！」
『だったら……どうして置いてったのよ！！』
ルパン「ちょっ…！そんな大きい声出さないでちょうだい。おじさんたち、徹夜で疲れてんだから……説明してやるから、大好きな次元ちゃんの隣に座りなさい」
そう言えば、Aはどこか納得のいかない表情を浮かべて、次元の胸ぐらから手を離し、次元の隣に腰を下ろした。
ルパン「昨日はな、下見に行ってきたのよ……Aに仕事をやるためにな」
『ふーん……それで？何か収穫はあったの？』
ルパン「Aにしか解けないような暗号、持って帰ってきたぜ」
『……期限は？』
ルパン「今日中に解いてほしいんだけど……これが、今まで誰一人として解いたことがないって言われてるくらい、ちょー難解な暗号なんだわ」
『あはは……おじさま、私をバカにしてるの？私に解けないものはないわ。データ、私のパソコンに送っておいて』
不敵な笑みを浮かべるAに、俺の口角は自然とつり上がる。
ルパン「さっすが、Aちゃん！おじさん嬉しい！んじゃまっ…後のことはAに任せて、俺っちは二度寝させてもらうとするか」
『あっ、待って。おじさま』
次元の腕の中をすり抜けて、ニコニコと子供らしい笑顔を浮かべるAは、俺の元に駆け寄ってきた。
ルパン「ヌフフフ……Aちゃん、おじさんにおやすみのキスでもしてくれちゃうの？」
『ねえ、おじさま……暗号が解けきれなかったから帰ってきたのよね？』
ルパン「まあな」
『てことは……暗号が解けたら、そのまま仕事を続行してくるつもりだったってことでしょ？』
ルパン「まあ……そうなるな」
『っ…おじさまのバカぁ！！』
バシンと、Aが俺の頬を思い切り引っ叩く音が部屋に鳴り響いた。
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セシル(プロフ) - ロイドさん» お返事がたいへん遅くなり申し訳ありません！一応１０代後半で２０代には到達していないくらいです！ (2016年8月21日 2時) (
レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
ロイド - 夢主ちゃんは何歳何ですか？ (2016年1月28日 17時) (携帯から) (レス) id: c0288a584d (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 零羅さん» 貴重なご意見までありがとうございます！今の話のシリーズが終わりましたら、微力ながら零羅さまのご意見を参考にさせてもらいながら話を書きたいと思います(^^) (2015年12月21日 22時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
零羅 - すっごく面白いです!次元とのあま〜いからみが見たいです!できれば書いていただけないでしょうか?更新頑張ってください。応援しています！！！ (2015年12月17日 23時) (レス) id: e6e02b259e (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - たくさんのコメントありがとうございます！一人一人お返しできず申し訳ございません。なるべく返せるよう努力いたします。これからもどうぞよろしくお願いします。以上、管理人のセシルでした。 (2015年10月6日 21時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2015年1月19日 23時
