第8話 こころのぬけがら ページ9
茅野「……神崎さん、そういえばさっきの写真ちょっと意外。真面目な神崎さんもああいう時期あったんだね」
神崎「……うん。うちは父親が厳しくてね。良い学歴、良い職業、良い肩書ばかり求めてくるの」
神崎さんの言葉が胸に突き刺さる。
“肩書”───それは私がこの世で最も嫌うもので私の身体に絡みついてとれないもの。
神崎「バカだよね。遊んだ結果得た肩書は“エンドのE組”もう自分の居場所がわからないよ」
『神崎さん…』
神崎さんに何か声をかけようとしたと同時に高校生が「俺等と同類になればいいんだよ」と声をかけてきた。
リューキ「エリートぶってる奴等を台無しにしてよ……なんてーか、自然体に戻してやる？みたいな。良いスーツ着てるサラリーマンには、女使って痴漢の罪を着せてやったし、勝ち組みてーな強そうな女には、こんな風にさらってよ、心と体に二度と消えない傷を刻んだり、俺等そういう教育沢山してきたからよ。台無しの伝道師って呼んでくれよ」
茅野「……さいってー」
ボソッと言ったカエデちゃんの言葉に反応した高校生がカエデちゃんの首を締め上げた。
リューキ「何エリート気取りで見下してンだ、あァ！？おまえもすぐに同じレベルまで堕としてやンよ」
『女の子に手をあげるとか本当に最低ね。肩書がどうのって言ってたけど……結局、あなたが肩書にしばられているんじゃない？』
リューキ「なんだと…？」
高校生はカエデちゃんのことをソファーに叩きつけ、私の胸ぐらを掴んだ。
『あはは、図星をつかれたからって八つ当たり？どこまでもクズね』
リューキ「言わせておけば…！！」
私は高校生に負けじと睨み返す。カエデちゃんと神崎さんは、そんな私を心配そうに見つめる。
その時、ギィと音を立てて、部屋の扉が開いた。
リューキ「お、来た来た。うちの撮影スタッフがご到着だぜ。まずはおまえから台無しにしてやンよ、モデルちゃん」
『っ……！？』
しかし、この部屋に入ってきたのは高校生ではなかった。
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麻鈴(プロフ) - いちいちいてるわけでもないのにそうやって人の気持ちも考えずにストレス発散にあらしてさ、なんなんだよって感じ (2019年6月30日 0時) (
レス) id: d8ae5f6605 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃ - 荒らすやつは大体ストレス発散にやってるんだよな (2019年4月13日 18時) (レス) id: d8ae5f6605 (このIDを非表示/違反報告)
CareeeN(プロフ) - 最高ですーー！更新待ってます！！ (2019年1月22日 1時) (レス) id: 79b4e93acf (このIDを非表示/違反報告)
リゃー - とっても面白いです!!これからも頑張ってください！更新待ってます！ (2018年8月8日 23時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
娑逆 - 更新楽しみにしてます。 (2018年3月26日 16時) (レス) id: b305f61f00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2014年12月7日 6時
