第37話 土の中で過ごした日々を編んでゆけ ページ38
『うっ……やばい……なんか口から心臓飛び出そう』
赤羽「ハハッ…Aは本当に小心者だね。本校舎の奴等には強気で毒吐くくせに」
『だ…だって……』
あんなところで、公表するつもりなんてなかった……くっそ…学秀の金魚のフン共め……余計な事してくれたな、ほんと。
『皆にＥ組追い出されたらどうしよう……』
赤羽「だから、俺が護ってあげるってば」
『待って、カルマ君…！まだ扉開けないで…！まだ心の準備出来てない…！』
教室の扉を開けようとするカルマ君の腕を必死に掴んで止める。そんな私を面白がって、カルマ君は決して扉から手を離そうとしない。「カルマ君お願い」と涙目になったところで、彼を煽るだけ、カルマ君は不敵な笑み浮かべた。
下らない攻防戦を繰り広げていたら、教室の扉が勝手に開き、私とカルマ君は揃って目を丸くする。
殺せんせー「カルマ君！Aさん！授業はもう始まってますよ！！いつまでそんなところでイチャついてるんですか！！」
赤羽「あっれ？先生、もしかして羨ましいの？」
ケラケラと笑いながら先生と会話するカルマ君の制服の裾を握って、私は咄嗟にカルマ君の背中に隠れる。
前原「おーい、姫野。聞いたぜ、昨日の図書室での騒動」
『ッ……』
不破「人気モデルのAちゃんが、まさかの理事長の娘……少年漫画ならではの美味しい展開…！！」
潮田「不破さん、落ち着いて…」
中村「昨日は驚いたけど…A、Ａ組相手にズバズバって言い負かす姿、かっこよかったよ」
『……皆…ごめんね……隠してたわけじゃないんだけど……なんか、話すタイミングがなかったから……』
速水「A…何を謝っているの…？」
『えっ…』
菅谷「理事長の娘とか普通に言い難いわなー…仕方ねーって」
私の想像を覆すかのように、ごく普通に迎えてくれたＥ組の皆に、目が点になる。そんな私の頭にカルマ君の手が置かれ、顔を見上げると「大丈夫だったでしょ」とカルマ君は笑った。
クラスメイトのおかげで、私は新たなスタートを切る事が出来た気がした。
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麻鈴(プロフ) - いちいちいてるわけでもないのにそうやって人の気持ちも考えずにストレス発散にあらしてさ、なんなんだよって感じ (2019年6月30日 0時) (
レス) id: d8ae5f6605 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃ - 荒らすやつは大体ストレス発散にやってるんだよな (2019年4月13日 18時) (レス) id: d8ae5f6605 (このIDを非表示/違反報告)
CareeeN(プロフ) - 最高ですーー！更新待ってます！！ (2019年1月22日 1時) (レス) id: 79b4e93acf (このIDを非表示/違反報告)
リゃー - とっても面白いです!!これからも頑張ってください！更新待ってます！ (2018年8月8日 23時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
娑逆 - 更新楽しみにしてます。 (2018年3月26日 16時) (レス) id: b305f61f00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2014年12月7日 6時
