第15話 花火を打ち上げるにはまだはやい ページ16
杉野「カルマ、その頬どうした？なんか赤くね？」
赤羽「……A」
『……カルマ君が悪い』
潮田「Aちゃんに何したの…カルマ君……」
赤羽「べっつにぃ……ただAを襲おうとしただけ」
『ちょっ…カ、カルマ君…！もうその口閉じて…！！』
杉野「何してんだよ、おまえ！！まだ中学生だろ！？」
動揺する杉野と、顔を赤くして自分よりも10cmも高いカルマ君の口を両手で塞ぐAちゃん。でも、そんなAちゃんの腰に手を回し、抱き寄せるカルマ君は、完全にこの状況を楽しんでいる。
杉野「い…いやぁ……それにしても久しぶりだよね、姫野さん」
『あ…うん。ドラマの撮影が忙しくて……いつの間にか梅雨が明けちゃった』
杉野「アウトドアの季節ですな。どっか野外で遊ばねー？」
潮田「うん、何しよっか」
赤羽「じゃ、釣りとかどう？」
『えー…焼ける……』
赤羽「日傘持ってけばいいじゃん」
潮田「今だと何が釣れるの？」
赤羽「夏はヤンキーが旬なんだ。渚君をエサにカツアゲを釣って逆にお金を巻き上げよう」
潮田「……ヤンキーに旬とかあるんだ」
杉野「姫野さん！こんな奴と付き合ってて大丈夫！？」
『ア、アハハ……』
赤羽「ちょっと杉野、Aのこと口説いたって無駄だよ。Aは俺にベタ惚れだからね」
苦笑いを浮かべるAちゃんをさらに自分の方に引き寄せて、カルマ君は笑った。
杉野「わ…わかったから！そんなまがまがしいオーラ出しながら笑うな！逆に怖いわ！」
その時、隣のグラウンドからボールの音と野球部の声が聞こえてきた。野球部の練習風景をしばらく眺めていた杉野に気がついた進藤一考君が、声をかけた。その後、野球部の部員がわらわらと杉野に駆け寄ってきた。
久しぶりに再会した部員たちと、楽しそうに話す杉野を、僕たち3人は一歩下がったところから見つめる。
第16話 間近の傲慢、果ての爛漫→←第14話 ドラムスティック・コンフィズリー
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麻鈴(プロフ) - いちいちいてるわけでもないのにそうやって人の気持ちも考えずにストレス発散にあらしてさ、なんなんだよって感じ (2019年6月30日 0時) (
レス) id: d8ae5f6605 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃ - 荒らすやつは大体ストレス発散にやってるんだよな (2019年4月13日 18時) (レス) id: d8ae5f6605 (このIDを非表示/違反報告)
CareeeN(プロフ) - 最高ですーー！更新待ってます！！ (2019年1月22日 1時) (レス) id: 79b4e93acf (このIDを非表示/違反報告)
リゃー - とっても面白いです!!これからも頑張ってください！更新待ってます！ (2018年8月8日 23時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
娑逆 - 更新楽しみにしてます。 (2018年3月26日 16時) (レス) id: b305f61f00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2014年12月7日 6時
