第10話 はんぶんだけ透明のくちづけ ページ11
赤羽「A、本当に何もされてない？」
『だ…大丈夫だって……心配しすぎ』
赤羽「心配するに決まってるだろ……茅野ちゃんから聞いたよ。茅野ちゃんのこと庇って、高校生にケンカ売ったらしいじゃん」
『だ…だって、ムカついたから……』
赤羽「ムカついたからって高校生にケンカ売って、もしもの事があったらどうすんの？今回は無事だったら良かったけど」
『カルマ君だって……』
赤羽「俺は男だからいいの。Aは女なんだよ？それに、モデルが顔とかに傷つくっちゃダメでしょ？」
『そうかもしれないけど……』
そう言って、口を尖らせるA。
あぁ…これは絶対、納得してない。Aの言い分はきっと「自分の方が心配した」だろう。Aは何もされずに済んだが、俺はAの目の前であいつらに殴られている。目の前でそんなことが起こったんだから、納得しないのも無理はない。
でも、そんな風に思ってるくせに俺の言葉を否定してこないところは、Aの良いところでもあり、悪いところでもある。俺としては、もう少し自分の意見を主張して欲しいものだ。
赤羽「A、俺はどんなことがあっても、Aを護れればそれでいいんだ。今回は護りきれなかったせいで、危ない目に合わせちゃったね……ごめん」
『謝らないで。カルマ君は悪くないもん……私は、カルマ君に無茶して欲しくない』
赤羽「……努力するよ」
『うん。そうして』
赤羽「……じゃあ、Aも約束して」
『ん？』
赤羽「一人で何とかしようとしない。何かあった時は、絶対に俺のことを頼って」
『……うん。わかった』
そう言って、Aは笑顔を浮かべた。俺は、そんなAの唇を奪う。してやったりという顔の俺に対して、Aは目をパチクリさせて、俺のことを見つめた。その直後、ようやく事の状況を理解したのか、Aの顔は、みるみる赤くなっていった。
『カ、カルマ君…！！』
赤羽「ハハッ、Aの顔リンゴみたい」
『う、うるさい…！誰かに見られたらどうするの！？』
赤羽「別にいいじゃん。おやすみのチューぐらいさせてよ。一緒の部屋じゃないんだからさ……なんなら、もう一回しとく？」
『バ、バカっ…！！！』
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麻鈴(プロフ) - いちいちいてるわけでもないのにそうやって人の気持ちも考えずにストレス発散にあらしてさ、なんなんだよって感じ (2019年6月30日 0時) (
レス) id: d8ae5f6605 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃ - 荒らすやつは大体ストレス発散にやってるんだよな (2019年4月13日 18時) (レス) id: d8ae5f6605 (このIDを非表示/違反報告)
CareeeN(プロフ) - 最高ですーー！更新待ってます！！ (2019年1月22日 1時) (レス) id: 79b4e93acf (このIDを非表示/違反報告)
リゃー - とっても面白いです!!これからも頑張ってください！更新待ってます！ (2018年8月8日 23時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
娑逆 - 更新楽しみにしてます。 (2018年3月26日 16時) (レス) id: b305f61f00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2014年12月7日 6時
