カオナシとヤンキー ページ7
…
雄英高校の校門に寄りかかってアンコを待ちながら、俺はでかいため息をついた。
雄英マジどんだけ〜…。実技試験の相手がロボだったのは運が良かったけど、そのロボの凶暴性や機能といったら…なにより０ポイントギミックのデカさよ。あんなもんに踏み潰されたら死ぬぜ。そうなったらどうするつもりだろ。
…でも、演習会場の周りのヤツらよりいくらかポイント稼いだし。筆記だってギリギリ合格ライン。大丈夫。俺は受かってる…ハズ！
うんうんと１人で頷き昇降口を見やると、見慣れた小豆色が視界に映った。
「アンコちゃーん♡一緒にかーえろ…ぉ…」
男の俺が甲高い声を出して片手をぶんぶん振る姿は、非常にマヌケでキモかったと思う。当然悪ふざけのつもりでやったことだが、俺はそんなマヌケな体勢のまま動くことができなかった。マヌケな体勢であることすら忘れてしまっていた。いや、無理もないと思う。
…アンコが、隣に知らない男連れてる！！！
「あ…あ…あぁ…ぁ…」
「あァ？んだこのカオナシ」
「僕と同じ中学の上鳴君っていうんだ。待たせちゃってごめんね、実技試験どうだった？」
「アンコのばかぁ！！！」
「ええっ！？」
私とは遊びだったのね！とアンコの肩を揺さぶる。
誰だよコイツ！明らかヤンキーじゃん！目つき悪いし口悪いし腰パンだし！！俺コイツ嫌い！！
「そこのヤンキー！よくも俺のアンコをたぶらかしてくれたな！」
「どんな言いがかりだよ殺すぞ」
「怖！！」
「大丈夫だよ上鳴君。カツキ君は今まで最悪でも9/10殺しで留めてくれてたから」
「それほとんど死んでるからね！？」
名前で呼び合う仲なの！？え！？
アンコの言い方から察するに、初対面じゃなくて知り合いなのかな？
アンコは小学校の時静岡にいたらしいし、そん時の友達とか…いや、小学校の時のヤツなんて普通覚えてるモンかあ！？
「絶対カツキ君がどこかにいるんだろうなぁとは思っていたけど、同じ演習会場だったとはねえ。全然変わらないからすぐ分かっちゃった。
出久君は元気？ここに来てるんじゃない？」
「うっせぇ、知るかあんなクソナード」
「ちょっとアンコぉ！こんな口悪ヤンキー早くどっかに捨ててこようよ！」
「さっきからなんなんだテメェ！テメェが捨てられろや！」
「俺はアンコの彼氏ですぅ〜！」
「えっ、そうなの？」
とりあえず、このヤンキーとアンコの関係を問いただす必要があるな。
…
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みかん - え、すごい面白い…独特なのにめっちゃ面白いです！頑張ってください！！ (2018年3月14日 17時) (
レス) id: 4389491407 (このIDを非表示/違反報告)
タラバガニ - 他の小説とは違った魅力に溢れてますね！ 本当に面白いです！ 好きです！← 応援してます！ 頑張って！ 下さい！！ (2018年2月25日 10時) (レス) id: 74808f0e2e (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - 新しい斬新さに惹かれました！最初は名前変換無いのかと思いながら読みましたが、そんなの関係無しにハマりました！いつか轟くんとの絡み楽しみにしています！！！これからもサイト頑張ってください！ではっ♪ (2018年2月5日 8時) (レス) id: 12879f1d64 (このIDを非表示/違反報告)
わたみず(プロフ) - なんだこの面白い小説...w 更新頑張ってください！ (2018年1月25日 23時) (レス) id: f57990a05b (このIDを非表示/違反報告)
ブロック(プロフ) - 何この狂気に満ちた世界観。すごく好きです頑張ってください！ (2018年1月14日 12時) (レス) id: 3e892ea4a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：染井芳野 | 作成日時：2018年1月9日 12時
