＃１０ 「ごっこ」は、やだな。 ページ11
私達が、雑談していると。
イ「お友達ごっこしたいなら、よそへ行け」
・・・いや、その見た目で言われましても。
寝袋に包まれてる。寝てたのかな？その割に目の下のくまが濃い。あと、何か某１０秒で栄養が取れるやつみたいなゼリー飲料を吸ってる。
やばい、不審者にしか見えない。
『・・・どちら様ですか？』
相「俺は相澤消太、お前らの担任だ」
担任だったんかーい。駄目だろ担任がそんな格好してたら。人の振り見て我が振り直せー。
いや、それよりも。
『・・・お友達ごっこ？』
相「あぁ、そうだ。ここはヒーローを育成する場所であって、無駄に馴れ合う場所じゃない。んなもん合理的じゃない」
・・・何だよ、合理的じゃないって。
友達が無駄な物だってか。
私は、この“個性”のせいで、今まで友達が少なかった。気味悪がる人だって、多少なりともいた。あるいは、“個性”の強力さだけを見て付き合おうとする奴もいたな。
でも、この人達は違った。ちゃんと私を見て、“個性”も“私”も全部引っくるめて、私と仲良くなってくれた。
誰かと話してこんなに楽しいの、お母さんと、英雄の皆以外では初めてだった。
それが、嬉しかった。
・・・なのに、本当に何だよ。
お友達「ごっこ」って・・・！
『・・・友達って、そんなにどうでもいいような事でしょうか』
相「？」
『私が、今ここで作った「友達」も、所詮は一時の「ごっこ遊び」だと言うのでしょうか？』
三「えぇっ、そんなつもりじゃ・・・！」
焦る三奈ちゃんを、響香ちゃんが止める。
そして私は、話し続ける。
昂ぶる感情を押さえつけて。
『私は違うと思います。ここでできた絆は本物で、これからもきっと続く』
相「・・・ほう？」
『それに・・・ヒーロー活動をするに当たって、お互いを理解しすぐに連携を取れる存在というのは必要でしょう？あくまで「ヒーローとして考えると」ですけどね』
ちょっとだけ皮肉っぽく告げる。と。
相「・・・あぁそうかい。完敗だ。こんな所で意地張ったってしゃあねぇや。不合理的だ」
そう言って、相澤先生は立ち去ってしまった。
・・・合理的って、口癖なのか。変わってんなぁ・・・。
一旦寝袋とゼリー飲料を職員室に返しに歩く道すがら。
相澤消太―――イレイザーヘッドは、ぼそっと呟く。
相「全く・・・面白ぇ。期待が持てるな、あいつは」
その呟きは誰にも届かず、新学期の廊下の喧騒に紛れていった。
＃１１ 個性把握テスト。→←＃９ 女子トーク（女子力があるかはさておき）。
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霊夜真(プロフ) - 竜宮染里さん» 頑張れよ... (2021年12月19日 19時) (
レス) @page16 id: 654d3a996f (このIDを非表示/違反報告)
竜宮染里(プロフ) - ごめんなさい、＃１５は未完成のまま出してしまいました！一旦非公開にしましたので仕上げたらまた出します！！ (2021年9月26日 8時) (レス) id: 7e0d984b29 (このIDを非表示/違反報告)
竜宮染里(プロフ) - 莉音さん» 莉音さん、コメントありがとう！高評価もありがとう！！更新頑張ります！宿題も頑張ります・・・www (2021年9月1日 21時) (レス) id: 7e0d984b29 (このIDを非表示/違反報告)
莉音 - あ、高評価もしときましたよ(^^) (2021年9月1日 14時) (レス) id: ae050f6936 (このIDを非表示/違反報告)
莉音 - 見ました！珍しいクロスオーバーで、面白く新鮮に楽しめました！更新楽しみにしています(^^)宿題も頑張って下さいw (2021年9月1日 14時) (レス) id: ae050f6936 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜宮染里 | 作者ホームページ：http://yoru
作成日時：2021年7月30日 13時
