フィギュアスケーターとボーダー少女 (ページ13)

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12番滑走ページ13

主人公side

｢槍バカなんか言うことは？｣

｢すみませんでした…｣

まったく、普通本人の前で応援してる的なこと大大的に発表するかね。どうしよこれでやっぱりファンの子と関わるのはまずいから違う人にしてくれないかなんて言われたら…

｢そんなことになったら殴る…｣

｢てかさ、弾バカと羽生くんほってきてるけど今頃弾バカがAめちゃくちゃファンだってことチクってたりして｣

………？！！！

そうじゃん！米屋に気を取られすぎてすっかり忘れてた！！！！！

｢米屋！すぐ戻るよ！！！｣

｢出水！！｣

おーって言いながら手振ってるけどあのニヤケ顔…
絶対なんか喋ってる！！！！

｢ちょっと！変なこと言ってないでしょうね？！｣

言ってたら殴る！！いやメテオラで吹っ飛ばしてやる！！

｢Aちゃんが熱心に俺のこと応援してくれてるって教えてくれたよ｣

え？と振り向くとにこにこ顔の羽生くんが…

｢っ？！！｣

顔に熱が集まるのが分かる…
出水…おまっ、ほんと、おまえぇ…！！！！！

｢あの、確かに応援はしてますけど…公私混同とかはしないので！任務はきちんとしますので！！｣

だから別の人にとか言わないで…！！！
てか、スケ連がフィギュアスケートに理解のある人って指定してきたんだもん！私悪くないよね？！
(実はスケートに理解ある人って言うのは嘘で根付さんが亜莉沙ちゃんに仕事させるための虚言だったりする。実はAちゃん上層部からの直接の命令はめんどくさいとか何とか理由をつけてサボっていたのだ。でもたぶん羽生くん関係なら嘘つかなくても仕事は絶対引き受けてたと思う)

いや、でも本人にオタバレするのはいちばんメンタルやられる…！！！！

｢大丈夫、今更他の人に変えてだなんて言わないよ。俺もAちゃんに護衛してもらいたいし。｣

っ、よかった、けどなんで私…？？？
そんなことより出水は絶対吹っ飛ばしてやる…