【刀剣乱舞】彼岸花が咲く頃に・再 (ページ4)

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弐輪目ページ4

視線が突き刺さる。

しかし、振り返っても誰も居ない。

2,3度それを繰り返し、もう一度視線の主を探す。

「どうかされました？」

「いえ、勘違いです。気にしないでください。」

前を向こうとした時に視界の端に人影が見えて思わず3歩下がった。

「おいおい、そんなに怖がらなくてもいいんじゃないかい？」

「お気に障ったのなら申し訳ないですが、先程はおられなかったのでつい。」

白い装束の男に刀身を向けられる。

さらに半歩下がると、背中に壁が当たった。

まだ午前だというのに若干酒臭い。

そして背が高い。

…これは少しまずいかもしれない。

懐から閃光弾を出して床に叩きつけ、白装束の男の隣をすり抜けて縁側を全力で駆ける。

目眩しになったのか、追っ手はなかった。が、肩にこんのすけ殿ではない手が乗っているのは把握できた。