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拾弐輪目 ページ14

「で?何だそれは?」

「転びました。割れました。以上です。」

「お前これ直し終わるまで今寝泊まってる本丸行くんじゃねぇぞ。霊力のバランスが崩れる。」

「行きません。だから触らないでください。」

手には割れた狐の面。

そして真っ二つに破れた霊力を抑えるための札。

「技術課に回しとくから、明日取りに行け。」

「はい。」

「それで、準備は終わったか?帯刀したか?先に行くぞ。」

「しましたよ。置いていくのは良くないです。」

ぐちぐち文句を言いながら課長の後に続き、呪術を扱う見習いのいる本丸へゲートを繋げる。

ゲートの先で、今にも雷が降り注ぎそうな黒く分厚い雲に迎え入れられた。

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作者名:蒼麻 | 作成日時:2018年2月20日 20時

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