されるがままのネズミ ページ27
突然王様がはっとして声をあげる。
「お主のその風貌、どこかで見たと思えば、あれではないか？」
全身がこわばるのが分かった。
『ちがう…』
小さく呟く。
「青い歌姫、ではないか？」
『っちがう！！』
かちゃりと音がして銃が強く頭に押し付けられる。
「お主が今どのくらい自分に賞金がかけられているか知っておるか？我が教えてやろうか？」
無言を肯定だと受け取ったのだろうか。
「only a liveで10憶だ」
そんなこと、とうの昔に知っている。
「政府に差し出しても良いのだがな、せっかくの歌姫だ。我が治めるこの素晴らしい国でその喉がつぶれるまで歌うことを許してやろう」
そんな許しなんていらない。
「とりあえず何か我のために歌え」
誰がお前のために歌うか、あほ。
「我の命令が聞けぬのか！？」
王様が私に向かって指を向ける。
『ぐっ！？』
途端に頭が割れんばかりの頭痛が襲ってきた。
「ふははは、我に逆らうとはこういうことなのだ！！どうだ？素晴らしいだろう？このデンデンの実の力は？」
悪魔の、実か…？うぅ、思考がまとまらない…。
『ぅ、歌う…………ぅたうから…』
「なんだ？その口の聞き方は？」
『ゥぁ………歌わせて、ください…』
「ふっ…分かればよいのだ」
王様が指を降ろすと頭痛が止まった。
希望通りに歌を歌いながら、サボはどうしてるかなんて場違いなことを考えていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 130人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マカロン(プロフ) - 葵さん» ありがとうございます！前期は終わったので結果待ちなんです…。発表見て駄目だったら後期までチャレンジするので…速攻で終わらせて更新しますのでお待ちください！ (2017年2月16日 21時) (
レス) id: f961a6b7b1 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 受験合格応援しています！ (2017年2月16日 20時) (レス) id: 7707c02cec (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - コハクさん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2017年1月10日 17時) (レス) id: f961a6b7b1 (このIDを非表示/違反報告)
コハク - ( `∀´)bｶﾞﾝﾊﾞﾚ! (2017年1月9日 20時) (レス) id: 7b3420d07a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：マカロン | 作成日時：2016年9月17日 21時
