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「おい！橘！
もうホームルーム終わったぞ！」
頭を何かで軽く叩かれる感触と
横から聞こえる飽きれた声で
自分が寝てしまったこと悟る。
春の風が心地よい。
眠気の材料だったそれは
私を目覚めさせるのにも役立つみたいだ。
軽く伸びをして
席を立つと、
私に集中しているクラスメイトの目線。
何？
昨日までとは
クラスの雰囲気がなんとなく違う気がした。
「ねえ、橘さん」
後ろから声がして、
振り返ると
クラスメイトの水野さんが
不気味な笑顔で立っていた。
水「貴方の家庭って大変なのね。」
見下すような視線とキンキンした声で
嘲笑を含みながらそう吐いた。
決別したはずの過去は、
どんなに願っても
まるで背後霊のようにその人に取り憑いたまま
離れてくれないらしい。
周りのヒソヒソ声に耳をすませれば、
「昨日も夜まで男の相手してたから
さっきも寝てたんじゃない？」
「子供は親に似ちゃうもんなんだね、可哀想。」
わたしが、
一体何を貴方たちにしたというんだ。
「何のこと？」
知らない。
あんな母親、知らない。
水「何も無いのならいいけれど。」
ニヤッと上がった口角と
少し吊り上がった大きな瞳が
とても恐ろしい。
私の前から立ち去った彼女は
周りの女子を子分のように後ろに引き連れて
ただ私をそこに残して去っていった。
何故、彼女たちは
私の過去を知っているのだろう。
誰一人として私のことを知らないこの街に
わざわざ独りで越してきたのに。
友達も、恋人も、
そんなの全部いらないから
ただ穏やかに過ごしたい、
そう願う事さえも
私は許されないのだろうか。
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７(プロフ) - もしかしてなんですけど、野いちごの落下星というお話を読んだことがありますか？una〜を読んでいた時から、もしかしてそうかな？と思ってて…違ったらごめんなさい。応援してます^_^ (2021年5月2日 12時) (
レス) id: 44cb1f98b1 (このIDを非表示/違反報告)
なー - 待ってました！ (2019年5月1日 19時) (レス) id: 6ee6b823e5 (このIDを非表示/違反報告)
L a L a .(プロフ) - 浮所くんと恭平くん出るのが楽しみです！いつか道枝くんのお話書いて欲しいです(Ｔ＿Ｔ) (2019年2月8日 17時) (レス) id: 7c3a66f9a0 (このIDを非表示/違反報告)
茅桜(プロフ) - Una rosa roja大好きなので、kipiさんの新しいお話が読めて嬉しいです！大好きな恭平くんも出てくるみたいなのですごく楽しみです！これからも無理せず更新頑張ってくださいね！ (2019年2月8日 1時) (レス) id: 18f1934dc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kipi
| 作成日時：2019年2月7日 23時
