おひとりさま (ページ7)

今日:17 hit、昨日:27 hit、合計:13,285 hit

1-7 ページ7

.

テントを出てみんなで食堂へやって来た

自然にAの隣にミンギュが並ぶのを
ウォヌは後ろから見ていた

MG「ご飯食べよーう！！」

　『お！ご飯作れる人ですか？』

MG「出来る人！任せて～」

JS「ミンギュ～カッコいいね～」

ミンギュが率先してあちこちの指示を出しながら
さくさくと食材を選んでいく

ジウがお米を研ごうと水樽の蛇口を手前に倒すも
一滴も出てこないので蓋を開けた

JW「あ～水汲みにいかないとないんだ…
　どなたか一緒に行ってくれますか？」

周りにいた手持ち無沙汰の男子メンバーに
声をかけると予想外の手が挙がった

WN「行くよ、ここじゃ何も役に立てないから」

JW「ありがとうございます、行きましょう！」

JH「やーなんかウォヌふらふらしてるよ～」

WN「戻ってくるまでに一滴でも残ってることを祈っててㅋㅋ」

一瞬ふらっとしたウォヌに近くにいたAが
咄嗟に手を伸ばしたがその手は空を掴み
ウォヌの横にいたジウの方が支えるのが早かった

あ、と小さく漏れ出たAの声は
ウォヌに届く事はなく、
握りしめた小さな拳をミンギュは見つめていた

手は空いているのに何も出来ずにいるAは
皆の作業を後ろからちょろっと覗き見していた

JS「Aさん、そこの枝何本か持ってきてもらえる？」

　『やっとお仕事ゲット～！ありがとうジスさん助かった！』

JS「こんな事でお礼言ってもらえるなら
　いっぱい仕事頼んじゃおうかな？ㅋㅋ」

外の釜に火を焚いているジスが
そんなAを見つけて声をかけた

その声にAは途端に笑顔が戻り
枝を数本抱えてジスの元へ向かった

『あんで！』

JS「Aにありがとうって言ってもらいたいのに？」

枝を火に入れながら
Aの顔を覗き込むジスはふふふっと笑う

そこに料理との相性が最悪で投げ出してきた
ジョンハンが火起こし組に合流した

JH「ありがとうハラスメント？」

JS「あに、これは小動物との戯れ」

JH「それにしか見えなくなったㅋㅋ」

　『やーホンジス！ユンジョンハン！」

持っていた枝でジスとジョンハンの足を
プスプスとつつくAにゲラゲラと笑うふたり

HN「攻撃力弱すぎるA可愛いㅋㅋ」

ね、と調理台で一緒に材料を切るミンギュに
問いかけるヒョナは楽しそうに笑っているが

同じ拍子を刻んでいたミンギュの包丁が
少しだけリズムを乱した

　

.