おひとりさま (ページ1)

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長い階段をひとりの女性が下ってくる

　『うわぁ、すごい』

《『イムAです。
　素敵な出逢いがあれば良いなと思います。
　魅力ポイントですか？うーん…なんだろう
　あ、でもいつも笑ってるので笑顔ですかねㅎㅎ』》

　【ほんとにずっと笑ってる可愛い】

　【癒されますねこれは】

弧を描くように作られてるベンチを見て悩むAは
真ん中に腰を下ろすかと思いきや

　『あーやっぱり端っこ！』

そうニコニコと向かって手前の端に座った

　【小動物ㅋㅋㅋ】

続けて長い階段を下りてくるのは

すらりと長い手足と健康的な肌の色
ショートカットが似合う爽やかな笑顔が印象的な女性

《「シンヒョナです。
　何を考えてるのかわからないと言われるけど
　人見知りなので心を開けば面白い方だと思います。
　懐くとすごく可愛いです、わたしㅋㅋ」》

　【楽しそうな人だ】

　【こんなに夏のビーチが似合う女性なかなかよㅋㅋ】

Aはすくっと立ち上がり
こんにちはと挨拶をすると好きなところに座るように促す

　「わたしもよくわかってないんですけど
　お好きなところにどうぞ～」

HY「ありがとうございますㅎㅎ」

ヒョナはちょうど真ん中にくる位置に座った

ふたりは目を合わせて暑いですね、
と笑いながら顔を手で扇ぐ

HY「お、？」

　『わああ』

今度は男性が階段を下りてくるのが見えた

綺麗に焼けた肌と服の上からでもわかる筋肉
背が高く堂々とした足取りで下りてくる姿は
なぜか大型犬みたいな尻尾が見える

《「キムミンギュです。
　純粋で素直な方に魅力を感じます。
　僕が得意なのは料理とか家事全般
　そういう家庭的なのもギャップで
　良いですよね？推しポイントです！」》

【すごい笑顔ㅋㅋㅋ犬みたいだ】

【見た感じシャープなのに笑うと可愛いわ】

Aとヒョナも立ち上がり挨拶を交わすと
お互いの名前を聞きだした

HY「あ、好きなところにどうぞ」

MG「ありがとうございます！」

Aとヒョナの間に座った
ミンギュは２人の名前を覚えるように小さく呟いた

MG「Aさん…」

　『はい！』

MG「ああ！覚えようと思って復唱したんですㅋㅋ」

　『恥ずかしい
　呼ばれたと思って元気に返事しちゃったㅋㅋ』

３人の笑う声が地獄島に響いた

【Aさんは面白いねㅋㅋ】

【まだ３人なのにすでに楽しそうだわ】

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