御宅訪問 ページ25
6人が寄ってたかってテスト用紙を見るもんだから
あたしの手元に戻ってきた時には、クシャクシャになっていた。
呆れながらそのテスト用紙を鞄にしまうと、
ジェシーがニコニコしながらあたしの目の前に立った。
「なーに、ジェシー？もうテスト用紙見せないよ」
ジ「んー、俺いい事思いついちゃった！」
「ジェシーのいい事ってあんまり良くない気がするんだけど」
ジ「ねーねー緋織、青春したいよね？」
「は？…青春？」
ジ「はいっ！決めたー！みんな集合ー！」
いきなりジェシーは叫ぶと
あたしを中心に他の5人が集まってくる。
北「まじでお前の声うるさいよ？」
き「びっくりした…声でかくない？」
慎「ま、それはいつものことだけどね！！」
樹「お前もデカいんだよ！」
高「はいはい、で、どうしたのジェシー？」
ジ「はい！今決めました！本日放課後、緋織による
期末試験対策講座を開きまーす！！！！」
「えぇっっ！？！？！？」
突然の宣言に、あたしはびっくり。
だって初耳だし。
き「おぉ〜〜〜！」
きょもなんて小さく手をパチパチ叩いてるし
樹と慎太郎はガッツポーズではしゃいでる。
高「いやーほんと助かるよ！緋織！ありがと！」
コーチの素直な感謝にあたしが何も言えずにいると
樹がどこでやるのー？とジェシーに聞いていた。
ジ「んー涼しくて広くて集中出来るとこ」
慎「ジェシーどこでも絶対5分で集中切れるじゃん」
き「じゃあ騒げないところ…？」
樹「あ、北斗んとこの道場は？」
北「何でだよ、無理」
みんながぎゃあぎゃあ騒いでいると、
高地が、急に爆弾発言をした。
高「ねぇ！俺、緋織ん家行ってみたい！！」
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作者名：hiori | 作成日時：2019年10月3日 2時
