孤高のアネモネ【HokutoMatsumura】 (ページ15)

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事の発端ページ15

事の発端は体育祭前日の帰り道。

いつものように学校を出て
6人で騒ぎながら歩いていると、
慎太郎が「そういえばさ～」と言った。

ジ「なになにマンキー？」

慎「マンキー！！ってちげぇよ！緋織だよ緋織！」

樹「なに、緋織がどうかしたの？」

慎「いや、緋織って帰るときいっつもいないじゃん？」

樹「あ、それ俺も思ってた。駅にもバス停にもいないよね」

き「あ、俺一回見たことある。確か車だったよ」

ジ「えっ！車通学してんの！？お嬢じゃん！」

き「んー？なんかイケメンのお兄さんだったよ？」

慎「えっうそ！彼氏！？！？」

ジ「年上彼氏～～！？」

高「いや、あれは違うでしょ。」

樹「なに、コーチも見たの？」

高「うん、きょもと居た時に見たからさ。」

慎「えー彼氏だったらどうしよう、ね？北斗？」

北「なんで俺に言うんだよ。」

慎「ん？だってぇ～北斗緋織のこと気に入ってるでしょ？」

北「はぁ？」

ジ「あー！いいこと思いついた！！！！」

北「なぁんだよ、声がでけーな！」

ジ「明日は緋織出番ないじゃん？

…って事は応援席にいるじゃん！」

高「それが？」

ジ「緋織には明日精一杯応援してもらわないとじゃん？」

慎「…ほう？話を聞こうじゃないか！」

き「俺しーらないっ！」

樹「なんかやな予感…笑」

高「緋織絶対コスプレなんかしないと思う。」

ジ「ノンノンノン！コスプレではない！応援団だよ！」

慎「そうそう！これは俺たちが頑張れるようにだよ！」

そう、こじつけの理由をつけて
2人はニヤニヤしながら衣装を調達しに行った。

翌日の体育祭当日、
案の定緋織は駄々をこねてたけど、
北斗ときょもの一言でしぶしぶアレを着る事となる。