心の目 (ページ8)

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僕らの大切な弟5 ページ8

和side
和「じゅーん、おいで。」
潤「んっ・・ふぇっ・・・」
ご飯のあとは、潤の苦手な時間。
いくら元気そうに見えても、毎朝の体調チェックは欠かせない。
熱を測って聴診をするだけなんだけど、潤にとってはやりたくないことなんだ。
もしもそれで何か異常があったら学校にも行けないし、
何より痛い検査や治療をされるかもしれないから。
でも、この診察だけは、どんなに嫌がられても引き下がれない。
昔は暴れて泣いて大変だったんだけど、
最近はうるうるさせるぐらいでやらせてくれるようになった。
翔「一緒に行こうな？」
1人が抱っこして、もう1人が診察をする。
これがいつものスタイルなんだ。
誰かのぬくもりがないと、なかなかできないからね。
和「じゃぁ、お熱からね。」
潤「んっ。(うるうる)」
潤んだ目で見つめられたらこっちとしてはとてもやりにくい。(苦笑)
体温を測っている間に聴診もさっと済ませた。
うん、問題なし。
翔「鳴ったな・・・36.2℃。」
和「大丈夫そうだね。」
潤「おしまい。」
和「うん、おしまいね。
歯磨きして、学校行こうか。」
潤「うん♪」
診察が終わるととたんに笑顔。
潤の暗い顔は俺だって見たくないけどね。