心の目 (ページ29)

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みみちゃん1 ページ29

雅紀side
潤「まさにぃー。」
雅「はーい。」
潤「・・・まさにぃーー！！！」
雅「はいはい、どうしたの？」
キッチンで夕飯の支度をしていると、リビングから俺を呼ぶ潤の声がした。
作り掛けのを作ってしまいたくて少し放置しちゃってたら、
おもいっきり叫ばれちゃった。(笑)
手洗いを終えて遊び始めてたんだけどなぁ。
何か探し物？
俺は、いったん火を止めてリビングに入る。
潤「あのねぇ、葉っぱあるぅ？」
雅「え？葉っぱ？」
葉っぱと言われてもなー。
選択肢が広すぎるし、いったい何に使うんだろう。
潤「みみちゃんの葉っぱちょーだい。」
雅「みみちゃん？みみちゃんってだあれ？」
初めて聞く名前だな。
潤「あのね、うさぎさん。赤ちゃんなんだよ。」
よくよく話を聞いてみると、最近学校で飼い始めたウサギがいるらしい。
その子の名前がみみちゃんらしくて、
学校に生えていた葉っぱだけじゃなくて、家からも何か持って行ってあげたいって。
連絡帳を見せてもらうと、確かにみみちゃんの話題が書かれていた。
雅「先生、持って行っていいよって言った？」
潤「うん！」
うーん、キャベツならこの前もらったのがいっぱいあるから持ってってもいいけど・・・
本当に先生はいいって言ったのかなぁ。
まぁだめなら送りに行った人に持って帰ってきてもらえばいいか。
後でみんなにも話してみないと。