心の目 (ページ18)

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喘息(翔&和)6 ページ18

斗真side
急変処置が終わって、
用事があったついでに、まだ和たちいるかなぁと小児科を覗いた。
そこでナースから雅紀と和の居場所を聞いて向かったんだけど・・・
斗「あれ…」
中からは、慌ただしい音とバタバタと動く人影。
そっとドアを開けた。
雅「あっ、斗真。よかったー。」
俺を見つけた雅紀がほっとした顔をする。
斗「なに？どうしたの？」
雅「翔にぃと和が発作起こしてて。
点滴したいんだけど…」
斗「なかなかやらせてくれないと…」
雅「うん。」
斗「手伝うよ。」
雅「ありがとう、助かったー。」
．
仮眠室に入って奥を見ると、ベッドの背を少し上げて2人が並んでいた。
俺を見てあからさまにやばいって顔をしている。
斗「点滴嫌がってるんだってー？
苦しいんじゃないの？」
俺の問いにコクンと頷く2人。
苦しいんだったらやってもらえばいいのに。
って注射嫌いの2人がすんなりやらせてくれるわけないか。
斗「すぐだよ？一瞬だけ。
じゃないと、いつまでたっても苦しいままだよ？」
雅「はい、和？手出して？」
雅にぃが和の手を取ったのを確認して、
俺は翔くんの横に座った。
翔「んんっ・・ゲホッゲホッ・・ヒューヒュー。」
斗「ほらー、苦しくなってるじゃん。よいしょ…」
翔「あっ、とーま…」
斗「大丈夫、動かないでよ？」
翔くんを宥めつつ、俺も手元に集中する。
よほど苦しいんだろうね。
それに、もう逃げられないと思ったのか、翔くんはおとなしくなった。
斗「終わり。これで楽になってくるからね。」
頑張ったねって頭を撫でてあげたら、嫌がるどころか少し嬉しそう。(笑)
雅「あぁー、動いたら危ないってー。」
和・・・(苦笑)
まだ抵抗してるのか。