心の目 (ページ16)

今日:4 hit、昨日:18 hit、合計:54,926 hit

喘息(翔&和)4 ページ16

雅紀side
和を仮眠室のベッドに座らせ、ネブライザーを開始した。
これで少しは収まってくれるといいんだけど。
？「ケホケホッ・・・ケホケホケホッ！」
ん？今咳聞こえたけど？
隣でおとなしくネブライザーの煙を吸っている和と目が合う。
雅「俺たちしかいないはず。
ちょっと見てくるね。」
和をベッドに座らせたまま、俺は仮眠室のドアを開けた。
確かこっちのほうから・・・
雅「ちょっ、ちょっと翔にぃ！？」
ドアの前でヒナに支えられていたのは翔にぃだった。
雅「どうしたの？大丈夫？」
翔「ハァ、だっ・・ゲホゲホッ！」
あらら、これは相当苦しそうだ。
信「ごめんな雅紀。翔がどうしても見せてくれへんかったから連れてきたんやけど。
ナースにここおるって聞いたから。」
雅「あー、ありがとね。」
やっぱり具合悪い時の翔にぃって一筋縄ではいかないもんねー。
ヒナも忙しい間を縫って連れてきてくれたみたいで、すぐにバタバタと戻っていった。
雅「歩ける？中入ろう。」
翔にぃを半ば抱きかかえるように支える。
やっぱり重いなー。
俺のほうが身長高いけど、翔にぃは筋肉しっかりしてるから。
それにしてもこの感じ、確実に喘息だよね。
なんてタイミング、2人同時だなんて。
翔にぃは点滴確定だろうけど…
1人でいけるかなぁ。