1-1話 ページ3
「すごい見られる」
「そりゃそうだろ」
「あ〜これだからやだったんだよ」
「プデュ出るのが？」
「ブリーチ」
「…………」
「ケバくなんだって言ってんのに社長がどうしてもって」
「……次の課題前に染めたら？」
「そうしたいけど〜多分ダメだって言われるもん」
休憩に入ってからというもの、チラチラと視線を向けられながら座り続けていることに限界が来たAはほぼ反対側に座っていたハンギョルを捕まえて階段を降りたところにいた。軽い運動をとストレッチをしながら来たる評価の動作確認をする二人が先ほどよりも明確に注目を集めていることを指摘するものはいない。
「お腹すいた」
「俺も」
「宿舎、どんなご飯が出るのかな？」
「ヌナ入れる気でいんの？」
「うっわやな奴！」
「ははっ、冗談だって」
「そういうハンギョリもどうだかね〜」
「当然A取るしかなくない？」
「へえ〜取れなかったらどーすんの？」
「アイス？」
「はあ〜？寒いじゃん」
「好きなの選んでいいよ」
「じゃあ私トッコッチ〜」
「どっちも取れなかったらお互いに奢ろ」
「なんでだよ自分で買えよ」
可笑しそうに言い放ったAにハンギョルも笑い、騒ついているセットに二人の笑い声が響く。知り合いと目が合ったのか何やら名前を叫びながら笑顔で手を振るAを見つめながら、ハンギョルはゆったりと口角を上げる。
「Aヌナ」
「なに？」
「練習の成果は？」
「ええ〜？今？！動画送ったじゃん！」
「直接見るまでがセットでしょ」
「今したらオッパたちに怒られるもん」
「あとで俺から謝るよ」
「今日それ用の衣装じゃないし」
「ん〜その靴ならできるでしょ」
「怪我したらどうすんの？」
「自信ないの？」
ニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべるハンギョルにAはちらりと兄達の顔を伺いフンと鼻を鳴らす。
「くそ、怒られたらお前のせいだって言うから」
「口悪いよヌナ、テレビテレビ」
「休憩中です〜」
「こわ〜い」
ふざけたように身を縮こませるハンギョルを他所にAはしゃがみ込み程よく緩められていた靴紐をきつく縛り上げる。Aを見ていたジニョクがその動作になにやら気づいたらしく勢いよく立ち上がり、おい、と隣に座っているウソクの肩を叩く。
「マジやだもう絶対怒られるもん」
「大丈夫大丈夫、ヌナならできるよ」
「韓国語喋ってもらっていいですか？」
「はい、せーのっ」
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あゆな(プロフ) - 次が見たすぎます！ (2019年11月11日 23時) (
レス) id: b461bdd189 (このIDを非表示/違反報告)
みみた(プロフ) - 更新待ってます！！ (2019年10月10日 9時) (レス) id: 46b66be466 (このIDを非表示/違反報告)
かむり - もう面白い…！！！更新待ってます(*´-`*) (2019年9月15日 19時) (レス) id: d90aae6f87 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - 2ページしかないのに、既に面白いのですが！更新頑張ってください！！ (2019年9月15日 11時) (レス) id: d782dfc11c (このIDを非表示/違反報告)
みみた(プロフ) - この2ページ読んだだけでめちゃめちゃ文才があるのが分かります…！楽しみにしてます！ (2019年9月15日 4時) (レス) id: 46b66be466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やや | 作成日時：2019年9月15日 3時
