4-3話 ページ11
シフンの質問にAはうーん…と唸る。その様子に質問があまりにもデリカシーがないものだったと気づいたのかシフンは慌てる。
「や、あの、答えづらかったらいいんで！」
「別にそんなことはないんだけど…」
「じゃあ聞こうぜ〜」
「お前はもうちょい配慮しよ？」
「で、なに？」
「……仕事で会えなくなるのが分かってたから、会えないんだったら付き合ってても意味ないよね？つって」
「え、何個上と付き合ってたんですか？」
「1個」
「……同業者？」
「私そん時まだ練習生だったし」
「でも向こうはデビューしてたんだ？」
「……する前から付き合ってて、してから別れようって言って、なんだかんだそのまま？」
「それから会ってないの？」
「や、普通に会ってる」
食堂に着くと、Aたちは先に夕食をとっているはずのウソクたち残りのラブシャチームを探す。ハンギョルが見つけたのか、Aの肩を抱いている方とは反対の手を挙げ兄の名を呼ぶ。
「スンヨニヒョ〜ン！」
「お、お前らやっと来たか！」
「いやそれが、Aヌナの面白い話聞いてて」
「なになに？」
「おいお前まじやめろって私が自分で話したじゃん！」
「全部きいてないし、スンヨニヒョンに訊かないとは言ってないし」
「はあ〜？まじやめてってば」
「…ハンギョリはAの何をスンヨニに訊きたいわけ？」
先に席に着いていたセジンが楽しそうに訊く。ウソクがご飯食べたら？と声を掛けるもAとハンギョルには聞こえなかったようだ。
「Aヌナの元彼」
「なに、コイバナしてたのお前ら？」
「私は別に話したくなかったのに誰かさんがうるさいから」
「ヒョン知ってます？」
「あ〜〜…どの彼氏？俺もあんまり知らないと思うんだけど？」
気まずそうに頬を掻きながらスンヨンは目を逸らす。しかしハンギョルはその言葉に面白いものでも見つけたかのように口角を上げる。
「え、ヌナ付き合ったことあるの一人しかいないんじゃなかったの？」
「え、」
「嘘？」
「……一人だけだって」
その言葉にスンヨンが目を見開いてAに顔を向ける。
「そうなの？」
「そうですけど」
「ヌナなんでスンヨニヒョンに敬語使ってるの？」
「うるせー！私今日ご飯ジニョギオッパと食べるから！」
「あ、ヌナ」
「じゃあ後でね〜」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 209人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あゆな(プロフ) - 次が見たすぎます！ (2019年11月11日 23時) (
レス) id: b461bdd189 (このIDを非表示/違反報告)
みみた(プロフ) - 更新待ってます！！ (2019年10月10日 9時) (レス) id: 46b66be466 (このIDを非表示/違反報告)
かむり - もう面白い…！！！更新待ってます(*´-`*) (2019年9月15日 19時) (レス) id: d90aae6f87 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - 2ページしかないのに、既に面白いのですが！更新頑張ってください！！ (2019年9月15日 11時) (レス) id: d782dfc11c (このIDを非表示/違反報告)
みみた(プロフ) - この2ページ読んだだけでめちゃめちゃ文才があるのが分かります…！楽しみにしてます！ (2019年9月15日 4時) (レス) id: 46b66be466 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：やや | 作成日時：2019年9月15日 3時
