バンタンの93line -紳士なヒョンとの日常 -

22電話　ホソクside ページ40

SH「ん？」



明日から5日間、スヒョニヒョンが韓国を離れる。

Vosではなく、俳優スヒョンとして、カンヌ国際映画祭に参加する。

映画「新感染」の反響は凄かった。

映画がきっかけでアミになった子もいるくらい。

僕も見たけど、映画の中のヒョンは別人だった。

目の前の甘いマスクに、英国紳士をまとったヒョンとは大違い。



SG「ホソガ？」

「スヒョニヒョン、俳優業は楽しかったですか？」



ジニヒョンは、俳優になりたくてこの業界に興味を持った。

もしかしたらヒョンも、アイドルより俳優の方が楽しいのかも。



SH「楽しかったよ」



やっぱり。



SH「でも、寂しくもあったかな」

「え？」

SH「アミや、ホソガ。メンバーに会えなくて、寂しかった。ホソガは？」



あー、やだやだ。

このヒョンは何でもお見通し。

僕の不安も綺麗さっぱり吹っ飛んじゃった。



「寂しかったですーー！！！明日行かないで下さーーーーい！！！」



普段、寂しがり屋なマンネlineの励まし役をやってるけど、僕だって寂しい。

そんな僕に気付いてくれるのは、いつだってスヒョニヒョン。



SH「あー！！僕も行きたくないよーー！！」

「ヒョーーーーン！！！！」

SH「ホソガが暇な時、電話してよ。ヒョン、絶対出るから」

「本当ですか？」

SH「うん。時差とか考えないで。ホソガの声聞きたい」

「ヒョン、、、。何があっても電話します」

SH「うん。待ってる」

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