検索窓
今日:15 hit、昨日:50 hit、合計:601,890 hit

18重荷 ジョングクside ページ35

いつか言った。



「僕もあそこに立ちたい」



1位として舞台でキラキラ輝く先輩が羨ましかった。

こんなに早く、それが達成できると思ってなかった。

音楽番組初の1位獲得。

タイトル曲「I NEED U」でトロフィーを貰った。

嬉しい。すごく嬉しい。

なんて言ったら良いか分かんない。

今までの事を振り返ると、込み上げてくるものがある。



JM「セルカ!セルカ撮ろ!」



控え室に戻ってぼーっとしてると、お餅のヒョンが溶けた笑顔でこっちに来た。



JM「グガ?」

「あ、はい。撮りましょ」

JM「撮れた。ありがとう。ジニヒョーン!セルカ撮りましょー!!」

JN「ネー!!」



このメンバーで貰えた1位。

あれ?



「ユンギヒョンとスヒョニヒョンは?」

RM「飲み物買ってくるって」

JH「まだトロフィー持ってなくない?」

「僕、渡して来ます!」

JM「あ!!」



ジミニヒョンからトロフィーを奪い取って、2人を探す。

これは、あの2人に持ってもらわなきゃいけない。

ユンギヒョンの曲。

スヒョニヒョンの衣装とMV。

2人がいたからこそ、貰えた賞なんだ。



「あ」



自販機の前の腰掛けに、2人並んで座っているのを発見。

置物みたいにぼーっとしてる。



「ヒョン!!」



何考えてるのか分かんない顔が2つ、こっちを見る。



「はい、これ。ヒョン達まだ持ってないって聞いて」



手前のスヒョニヒョンに差し出すも取ってくれない。



SG「受け取れよ」

SH「先ユンが持ってよ」

SG「ヒョナの番だろ」

SH「誕生日先なのユンでしょ」

SG「急に弟面すんなや」

「あーもう、はい!!」



スヒョニヒョンの手を取って、無理矢理渡す。



SH「ダメだ。ユン。重い」



手は小刻みに震えてる。



SG「ちゃんと持て」



そこにユンギヒョンの手が重なる。



SH「重い。重いよ、、、」



スヒョニヒョンが頭をユンギヒョンに預ける。



SG「泣くな」

SH「ユンだって」



静かに涙を流す2人を見て、僕まで視界が歪んでくる。

きっと、ずっと、重かったんだ。

曲や衣装、MVを作ることが。



「ヒョン。ありがとうございます」



その重荷は、もう降ろして下さい。

これからは、楽しんで。

19Twitter→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (196 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1087人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ソラン | 作成日時:2021年8月2日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。