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キンパ片手に分岐点。
先に、手前のユンギヒョン。
GeniusLab(天才ラボ)のドアをノックする。
返事がないから集中してるんだろうなぁ。
そぉーっと開けて、覗くと
SG「どした」
薄暗い部屋の中で、パソコン画面と睨めっこするヒョンの姿が。
ほのかにコーヒーの香りがする。
「ジニヒョンが夜ご飯にって」
SG「おう、ありがと。その辺置いといて」
「はーい。無理しないでくださいね」
SG「、、、ありがと」
集中してるのか、照れてるのか、ヒョンとは1回も目が合わなかった。
無理、してないと良いけど。
次に、角のスヒョニヒョン。
BrightMuseum(秀才ミュージアム)のドアをノックする。
ここも返事がないなぁ。
同じ様に、そぉーっとドアを開けると、
!!!!ドンジャンガンチャーンガシャ!!!!
それと同時に聞こえる爆音。
ビックリして思わずドア閉めちゃった。
あれは多分、ユンギヒョンのソロ曲。
ほのかに紅茶の香りがする。
「、、、」
隣のユンギヒョンのドアが開く。
SG「行き詰まってると当分ああだから、それ貰っとくよ」
「そ、そうなんですね」
あまりにも衝撃的過ぎて、パチクリ瞬きを繰り返す僕をヒョンはケラケラ笑う。
初めて知った。
いつもは、穏やかにクラシックを楽しんでるのに。
「僕に、出来ることはないんでしょうか、、、」
SG「放っとけ放っとけ。本当に無理な時は、言いにくるだろ」
このヒョン、知らないのかな。
スヒョニヒョンが相談したり、弱音を吐くのは、ユンギヒョンだけなの。
SG「まぁ、なんだ。お前がする事なら、何でも喜ぶんじゃねぇの?」
「そう、、、ですね」
SG「いや、そこは否定しろよ(笑)」
「いや!あのヒョン僕のこと大好きですもん!」
SG「はは、そうだな」
「これ、やっぱり渡してきます!」
SG「おう。ありがとな」
「いえ!ヒョンも応援してますからね!」
SG「おーう」
ヒラヒラと手を振って部屋に戻る背中を見送って、ドアに向き直る。
「ヒョーーーーーーン!!!!!」
今度はノックなんか無しに、腹から声を出した。
届け、僕の声。
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作者名:ソラン | 作成日時:2021年8月2日 13時