６話・提案２ ページ7
『えっと・・・それってどういう意味なんですか？』
そ「実は俺たち、歌い手っていうのをやってるんだけどAfter the Rainっていうグループも組んでるんだよ」
彼方さんはスマホで、動画を見せてくれた
ま「僕はまふまふ、彼方さんはそらるで活動してるんですよ」
あ、だから昨日真冬さんはそらるさんって呼んでたんだ
ま「で、僕たち個人の活動もユニットの活動も忙しくなってきて、スケジュールの把握が難しくなってるんだよね」
そ「だから、Aに俺たちのマネージャーとして、手伝ってもらえないかなって思って」
私が誰かの役に立てるならもちろんやりたい。でも・・・
『私、歌い手の事もあまり知らないし、いつか２人の迷惑になっちゃうかもしれないですよ』
そ「そんなことはどうでもいい。ただ、Aがやりたいか、やりたくないか聞いてるんだよ」
ま「わからないことがあったら、僕たちがサポートしますよ」
この人たちなら、私の事をきっと受け入れてくれるかもしれない
『やりたいです。こちらこそ、よろしくお願いします！』
ま「そらるさん！やりましたよ！！」
そ「よかったな」
『でも、私は１回家に帰ります。いつまでもお世話になるわけにはいかないので』
そ「あ、そのことなんだけどさ」
『はい？』
そ「俺が６０３に住んでるんだけどまふまふも同じマンションで６０５に住んでるんだよ」
そ「それで、６０４が空いてるからAにはそこに住んでもらおうかなって思ってたんだけど」
『でも、私お金も何も持ってないです・・・』
そ「家具とか色々な物は俺たちでなんとかするから心配すんな」
ま「そうそう！僕たち引きこもりだから基本的にお金使わないんですよｗ」
『でも！そんなにお世話になるわけには・・・』
そ「俺たちがやりたくてやってるんだから、何も心配しなくいいいの」
ま「そうですよ」
私なんかのためにこんなにしてくれるなんて
『本当にすみません。ありがとうございます』
そ「そのかわり、１つお願いがあるんだけど」
『何でも聞きます！』
そ「敬語やめない？」
『え？』
そ「なんか、堅苦しいし俺らももっと仲良くなりたいしさ」
『は・・・あ、わかった』
そ「よろしい」
『でも、真冬さんは敬語だよね』
そ「もうこいつは手遅れだからいいんだよ」
ま「なんか僕に対する態度ひどくないですか！？それより早速買い物にいきましょー！！」
そ「よし、行くか」
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ラッキー歌い手
志麻
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作者名：sol | 作成日時：2017年7月23日 19時
