愛される天才少女9【うたプリ】

309 一十木side ページ14

ガチャ




ト「失礼します。…遅れてすみません」


龍「あぁ、来たな一ノ瀬」



数分後にやってきたトキヤに日向先生は俺と同じ内容を伝えるとトキヤは何故かすぐに受け入れて話を聞いていた。



ト「…それで課題曲を作ってくれるその作曲家は誰なんですか？」


龍「日向Aだ」


ト「…！…彼女が…？」


龍「学園長の指示でな。あいつも呼んだからもうじき職員室に」




ガチャ




林「龍也〜！Aちゃんがきたわよー…って…あら？二人もいたのね」



りんちゃんが部屋に入ってくると俺たちの存在に気がついたのか少し驚いてこちらを見る。



龍「噂をすればだな…
よし。今の事をあいつに伝えにいくから二人も後からついてこいよ？」


音「はい！」
ト「わかりました」



日向先生の後を追って部屋から出ると見かけたことがない真面目そうな女子生徒が立っていた。

俺は興味本位で彼女に近づくと同時に自己紹介を始める事にした。




音「俺、一十木音也！君の名前は？」


「日向、Aです…」




あ、この子が翔の言ってたペアの子か！！


トキヤとレンからも話は聞いてたがやっと会えた事に俺のテンションは上がってしまい握手をブンブンと上下に振った。


彼女の実力を間近で見れる！
一体どんな曲を作ってくれるんだろうと俺の楽しみは尽きなかった。




.




この後彼女は俺たちの再テストについて日向先生から話を聞いて案の定驚いた表情を浮かべていた。


もちろん近くで聞いていたりんちゃんも。


りんちゃんは日向さんの負担が増えてしまうと抗議していると派手な学園長の登場とすでに曲は10曲あるという説明をされた。


俺も作曲を10曲した事には驚いたけどこの中から選べるって考えたら同時に嬉しくも思った。



音「ねぇねぇ日向さん！
俺、どの曲が一番あってると思う？」



沢山あって選びきれない俺は作曲をした彼女の意見を聞く事にした。

彼女は少し困りながらもギターがメインの曲を指差したので俺はその事を尋ねる。



「はい！それにこの曲はサビの部分が他の曲より一番盛り上がる曲なので音…ん"ん"っ一十木君に合いそうな気がします！」



とやっと見せてくれた彼女の笑顔を見て俺も嬉しくなると同時にある違和感を覚える。





あれ…？この笑顔…誰かに似てるような…？




いや、そんな訳ないか…




その違和感に首をかしげる俺だったが気のせいだろうと思いすぐに切り替えて彼女のオススメしてくれた曲を選んだ。

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