お前の全てが愛おしい【うたプリ】

＊記憶がない状態で夢主が他の人を好きになってしまったら ページ46

＊寿嶺二＊
「こうなる事を望んでいたのは僕だったはずなのに」
他の人を好きだという君が遠く感じた。
どうして？彼女が笑えるならいいじゃないか。
なのに僕はどうしてこんなに傷ついているんだろうか。
…けど本当はわかっていたんだ。
「気づかないふりをしていたのに」
君が僕のもとからいなくなってしまうことが一番怖い。
本当に僕はなんて身勝手な人間なんだろうか。

「僕の記憶もきれいさっぱり無くなってしまえばいいのに」


…なんてね。
 
 







＊黒崎蘭丸＊
「ん…あぁ…聞いてるって。それで？そいつに告白すんのか？」
相変わらず俺との記憶が戻らないままだった親しい友人としてまた気軽に話せる仲までに戻ることができた。
だが…いくら何でも俺に恋愛相談してくんなよ。

「まぁ…頑張って来いよ。もしだめだとしたら俺が拾ってやるから。
だから安心して…とは言わねぇが行って来い」

俺は名前の背中をそっと押した。
…今度こそお前の気持ちが相手に届くことを願ってる。
 
 







＊美風藍＊
「恋ってどんな気分になれるの？」
キミはいつも幸せそうにニコニコと笑っている。
だから知りたかった。キミが今どんな気持ちなのかを。
そしたら君は『どきどきして胸が温かくあって幸せな気持ちになれるんだよ』と僕に教えてくれた。

「そっか…ならボクと真逆だ」

ズキズキして冷たくて苦しいから…僕とは真逆。
失恋って苦しくて切ないものなんだね。
こんな感情、知りたくなかったよ…
 





＊カミュ＊
「そいつはまともなやつなのか？」
記憶がなくなっても俺に対する接し方を変えなかったAに甘えて俺は再び友人になることができた。
そんな中でAから好きな人ができたと相談をうけた。
なぜこの俺がそんな相談に乗らなければならんのだ…まったく…
と思いながらも俺は幸せそうに話すAに俺自身も幸せな気持ちになっていることに気が付く。

「相談ならいつでも乗ってやる。お前だけ特別だ」

特別な感情を抱いていることは教えてやらん。
せめてお前が幸せになるまではそばにいることを誓おう。

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