5冊目 ページ5
A視点
放課後。
何時も通り、図書委員の仕事をするため図書室に向かう。
が、何時も全く人は来ない。
担当の先生に行かなくてもいぃとは言われるが、本を読みたいので行く。
ガラガラッと少し古びた扉を開け、開きが悪くなったなぁなどと呑気なことを考えていれば________
『…』
視界には、少しぼさっとした黒髪、高い背、やけに整った顔、長い足を組んで座っている。
『……あ、』
だ、太宰治………!?!?!?!?
太宰さんと言えば、正に学園の王子様的存在。
滅茶苦茶モテモテ男子である。
平凡な私とは真逆で、よくクラスの女子も太宰さんについて話しているのを聞く。
まぁ、私は興味無いけど。
だって、絶対女タラシじゃん……?
すると、太宰さんは何も言わない(言えない)私を察したのか、微笑んで、
「やぁ、借りてるよ」
と。ほぉぉぉぉぉらねっ!
これは、タラシです。女タラシです。確定。
『…』
心の中は、滅茶苦茶五月蝿いが、私は気まずすぎパラダイス(?)なので軽く頭を下げるだけにした。
そして、何時もの席へ座る。
そもそも、何時もはいないのに、何でいるのだろうか。
チラリと見てみれば、太宰さんの机には、どっしりとした大量の書類の束が。
太宰さんは、うーんと何か考えている。
嗚呼、一応生徒会らしいしね…。
仕事なら生徒会室でやってくんないかな………。
私は、本を開き、昨日の続きから読み始めた。
***
作「今日、ちょっと長かった?」
107人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そこら辺の壁(プロフ) - とあさん» 平気ですよ!むしろありがとうございます!他にもそんな所があれば、ご指摘して頂けると助かります!ありがとうございました! (11月29日 6時) (レス) id: 1836c9208c (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - 15冊目の『私よりも速く来ていた』の速くは早いのほうかと思います…!、見ず知らずの私が指摘してすいません、 (11月28日 23時) (レス) @page15 id: f3ef94bb07 (このIDを非表示/違反報告)
紗雪(プロフ) - そこら辺の壁さん» 有難うございます!此れからどんどん更新していきたいと思います! (10月18日 20時) (レス) id: fc2b6b5dfb (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の壁(プロフ) - 紗雪さん» 確認したところ、「文豪様の反応が見たい!」、「あ〜、これが噂の逆トリやらか。」、「転生して孤児になって買われてそれから……。」、「東方外変録」でした! (10月18日 19時) (レス) id: 1836c9208c (このIDを非表示/違反報告)
紗雪(プロフ) - そこら辺の壁さん» 何の作品が好きですか?あ、私ので! (10月18日 18時) (レス) id: fc2b6b5dfb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:そこら辺の壁 | 作成日時:2023年9月18日 14時