西のヘタレ、振り向いてほしいので頑張ります。【文スト】【完結】

恋して　5日 ページ5

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朝。今日は休みという訳で。
食料の買い出しに行こうと思う。

買い物が面倒すぎて家にはカップ拉麺しかない。
流石に飽きてきた。

扉を開ければ、ちょっと激しめな音。
覗くと、国木田と敦君が鍛練中。

え？今日って二人も休みだったよね？
其れなのに鍛練？偉すぎでしょ………。

どうやら私の視線に、二人は気が付いた様で。



「む？A、何をしている」

「えっ、Aさん！？」



バレてしまっては仕方がない。
私はスタスタと二人の元へ向かった。



『お早う。買い物に行こうと思って外出たら、
　二人が鍛練してたから偉いなって見てた』

「嗚呼、大事な事だからな。
　お前もやるか？」

『否、私は頭脳派なので』

「何処がだよ」



国木田と話し、チラリと敦君を見れば、
何だか……拗ねている？怒っている？

眉毛を少しつり上げている。
何これ、可愛いな。



『………敦君？』

「え、はい！！」

『如何したの？』



敦君は、何だか慌てている様で、
自分の言いたい事を整理出来たのかと思いきや。



「分かり……ません。
　何だか、モヤッとしまして……」



モヤッと…………？



『君は何を言ってるの？』

「すいません分かりません……。
　僕、何を言ってるでしょう……」



二人して訳分からず、答えを知っていそうな国木田に視線を向けるが………。



「俺に答えを求めるな」

『だよね』



予想通りの答えが帰ってきた。


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