恋して 13日 ページ13
***
私、太宰が探偵社に入社したのは約2年前。
その時に、Aに出会った。
私は完全に彼女はとっくに成人してると思ったが、
バリバリの未成年(16歳)で驚いたのを覚えている。
彼女を好きなのではと気が付いたのは最近。
現在齢18にも関わらず、あまりにも大人っぽい振る舞いや出張に行ってしまっている時の寂しさ。
それから気が付いた。
嗚呼、恋だなと。
それでも。
『なんか……元気無かったなぁって』
「………」
君が見てるのは、私じゃない。
君が気にかけてるのは、敦君だった。
その内恋をしてしまう気にし方。
私は、恋など簡単に攻略できると思っていた。
だって女性は、まず私を見れば気にし始めるから。
其処で私が攻めていけば良いだけ。
「………はぁー……」
『何?ため息ついて』
「ほんっと靡かない」
『意味分からない』
本音を言えば、私だけを見てほしかった。
今すぐにでも顔を此方に向かせ、口付けし、抱き締めたい。好きと告げたい。
だけど女性たるもの、ファーストキスは大切だし、
何よりそんな無理矢理な方法は私らしくない。
…………多分。
私はAに微笑んだ。
「敦君が気になるなら、行っておいでよ。
敦君だって心を開いている先輩に元気つけて貰うのが一番だしね!」
『でも、しつこく思われないか………』
「大丈夫だよ」
私は決めた。叶わぬ恋を経験したのなら。
恋した女性の背中を押すこと。
「絶対に大丈夫」
彼女が行き詰まった時、少しでもアドバイスを告げられれば、十分なのかも知れない。
『うん、そうだね。ありがとう太宰。
敦君のところ、行ってきます』
「うん、行ってらっしゃい。また明日ね」
『また明日』
駆け出す様に探偵社を出ていく小さな背中を見送り、私も帰る支度を進めた。
***
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推し丸様☆(プロフ) - 敦くんの話、最後まで良かったです!読むのがすごく楽しかったです!作者さんが活動休止、辞めるということはさみしいし、とても悲しいですけれど、最後まで連載、無理しない程度に頑張ってください!ずっと応援しています! (4月7日 21時) (レス) @page32 id: a7c7bf6202 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - 完結おめでとうございます!!主様がお休み?になるのは寂しいですが、もう一方の連載も頑張ってください!!!楽しみにしてます!!お体には気をつけて!! (4月7日 20時) (レス) @page32 id: 140287e0ee (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の壁(プロフ) - 推し丸様☆さん» いえいえ!此方こそご許可ありがとうございました!お互い、頑張りましょうね! (3月29日 21時) (レス) id: 09395bcd27 (このIDを非表示/違反報告)
推し丸様☆(プロフ) - そこら辺の壁さん!宣伝ありがとうございます✨もっともっと、楽しいなと思っていただけるよう頑張りますので、どうかあたたかく見守っていただけたらと思います!(*˘︶˘*).。.:*♡ (3月29日 21時) (レス) @page20 id: a7c7bf6202 (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の壁(プロフ) - wakaさん» コメントありがとうございます!時々waka様にはコメントをいただけて、凄く励みになっております!これからも応援よろしくお願いします! (3月20日 21時) (レス) id: 09395bcd27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そこら辺の壁 | 作成日時:2024年3月15日 21時