光と闇の狭間の少女 (ページ4)

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4話 …濃いね。ページ4

私が扉を開けると、そこには…

？「春野っち～！ビー玉取って～！」

？「ビー玉ですね。分かりました、乱歩さん。」

空になったラムネの瓶を突き出す如何にも探偵って感じの服を着た男性と、それを受け取る事務員さんっぽい眼鏡の女性。
…ビー玉？？

また、
？「今朝実家から野菜が送られてきたんですが、与謝野女医(せんせい)も如何ですか？」

？「嗚呼、ありがとう賢治。いつも助かるよ。」

野菜を渡す金髪少年と、それを受け取る黒髪に蝶の髪飾りを着けた女性。
それにしても、お裾分けで段ボール一箱分とは…

そして、
？「今まで何処ほっつき歩いていたんだ太宰ぃ！さっさと次の仕事をしろ！」

…私の横に立つ太宰さんを凄い勢いで怒鳴り付ける眼鏡の男性。

武装探偵社ってなんか…

メンツ濃くね？？

そんな事を考えていると、太宰さんがその眼鏡の人(以下眼鏡さんw)に話し始めた。

太宰「いやぁ、仕事帰りにちょーっとうずまきに寄ろうと思ったら、こんなにも可愛い御嬢さんがいたもので、つい。」

眼鏡「仕事帰りにサボろうとするな！お前のせいで俺の予定がまた狂う…ブツブツ…ん？此奴は誰だ？」

眼鏡の人が私を見ながら太宰さんに聞いた。

…気付くの遅くね？

太宰「だからさっき言っただろう？可愛い御嬢さんがいたって。でね、最初は心中に誘おうと思ったんだけど断られちゃって。だけどその代わりに、彼女にも異能力がある事が分かったから取り敢えず連れて来た。」

太宰さんが『異能力』と言った途端、その場にいた皆さんが一斉に此方を振り向いた。

…私、あんまり注目とかされたくないんだけどなぁ。

眼鏡「異能、か…おい小娘。名前は？」

「…安倍Aです。」

私が答えると太宰さんは、

太宰「Aちゃん、ね。ところでAちゃん。君は自身の異能力の事は知らなかったんだね？」

と言った。

…異能力、か。

「存在自体は聞いた事がありました。でも、そんなの現実には無いと思っていましたし、まさか自分にあるとは…」

眼鏡さんが、だろうな。と呟き、太宰さんに、

眼鏡「で、何故此奴を連れて来た？」

と聞いた。

太宰「んー、うちの社員にするためかな！！」

「「「「「…は？？？」」」」」

太宰さんのまさかの爆弾発言に、太宰さん以外の人全員が驚いたという。