2話 出会い ページ2
店に入って来た包帯男に、私の目は釘付けになった。
…中々いないよ?
包帯をぐるぐる巻きにしている人なんて。
店員「あら太宰ちゃん、今日もいい男だねぇ。」
店のおばちゃんが言った。
するとその男は、
包帯「おばちゃんこそ、今日も最高にいい女性だ。珈琲一つ、お願いね。」
と言った。
おばちゃんは満更でもないといった顔をして、「いやーねー!」と言いながら仕事に戻った。
そんな様子を見て、
(なんだあの人…おばちゃん口説いてるぞ。
というか、
あの人、何処かで…?)
と思っていた私は、自分に近づく一つの影に気がつかなかった。
?「お嬢さん、お一人かい?」
…誰か、こういう場合の対処法を教えて下さい。
私の目の前にいたのは、
先程の包帯男だった。
包帯「おーい。暇ならさ…
私と心中してくれないかい?」
「…は?」
心中って事は、一緒に彼方の世界に行こうって事でしょ?
…頭おかしい。絶対頭おかしいよ、この人。
包帯「君のように可愛らしいお嬢さんとの心中が私の夢でね!どうだい!?」
そう言って私の手を握る包帯男。
…その瞬間、青っぽい光が私達の手の中に見えた気がした。
…気のせいだね、多分。←
包帯男も、それを見て驚き、何かを考えるような目をしていた。
どうしたんだろう…
「あのぅ…どうかしましたか?
それと、そこまで心中したいのなら他の方を誘って下さい。」
包帯「えぇ、そんなぁ…じゃあ、誘い方を変えるとするよ。
君…
武装探偵社に入らないかい?」
「……はぁ??」
私、本日二回目の驚き。
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作者名:みかんみかん | 作成日時:2018年4月28日 17時