罰ゲームが呼ぶ幸せ【Q/K】

お願いCEO/fkr ページ21

ﾌﾟﾙﾙﾙ



〈もしもし？どしたの急に･･･〉



『いや、何となく』




別になんとなくもあながち間違いじゃないからいいでしょ。
遠距離辛いのよ？
キャンセルも多いし、上司はろくな人いないし。
癒しなんて無いに等しい。
毎日毎日刺激もなくて白黒の映画を永遠に見せられてるみたい。
あーあ、こんなことなら東京の企業に、就職すればよかった。









なんだかんだ言って、私がこっちの会社に就職すれば戻ってきてくれるって信じてたのに。
まさか、QuizKnockがこんなに大きくなるだなんて思ってもなかった。
私はQuizKnockというコンテンツは好きだけど、きらい。
大っ嫌い。
もしQuizKnockがなければ、けんくんはこっちにいたかもしれないから。









コロナのせいで、私が東京に行く予定もなくなったし、むこうがこっちに帰省する予定もなくなった。









〈あ〜、まぁいっか。〉



『なに？編集の途中だった？』



〈いや、大丈夫。〉



『大変ね。私とは違って。』



〈いやいや、そっちも大変でしょ？〉



『んー、ぼちぼちかな。』



『コロナのせいで、ライブとか出来なくてキャンセルも多いし』



〈デザイナーねぇ、給料とかどうなの〉









いきなり生々しい話に派生するわね。
正直良くないわよ。
キャンセル続きで経営が悪化してるのもあるし。
在宅でもデザインはできるのに無理して集まろうとする業務形態もよく分からない。





『正直なかなか厳しいよ。転職活動しといた方がいいかもしれないけど、このご時世下手に動けないからね。』









〈ふぅん、じゃ、うちで働く？〉




『は？』




〈だから、QuizKnockのデザイナーとして雇いたいなと思って〉



『ほぉ？』

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