[SixTONES] Make a sound (ページ1)

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第一話ページ1

＞JesseSIDE

「え、お前、六高受けんの？」

さみーって手をこすりながらまだ中学生で学校に財布を持ち込んでない俺らは暖かそうに明々と照るコンビニを通り過ぎる。

隣にいる慎太郎は頬を赤らめてにこにこと大きな声で宣言する。

「うん!」

六高。

もとい六音高等学校は、正直慎太郎の学力では少々難しい。

特別頭のいい高校でもなければ、スポーツ推薦などをとっている高校でもない。

たしか慎太郎は、別の高校からハンドで推薦が来ていたはずだが。

「推薦けったの!?」

「うん」

「ま～じかよ?!」

口から真っ白な息が漏れる。

もうそんな季節なのだ。今更志望校を変えるなんて無謀すぎる。

実はそんなに学力の低くない俺はもともと六高志望だ。

はっきり言って慎太郎は下の下。

「大丈夫なの?」

死ぬ気でやる、死なないからって塾長が言ってた!!

とにこにこしながらどこかはっきりとした意思をひそめた目で慎太郎は笑った。

なんでそこまでして六高に行きたかったのか、俺はどっか抜けてて入学まで一度も聞かなかった。

まあ、入学直後、その理由はわかるんだけど。