No.46-3 続き ページ9
エースは俺が話している間に、顔を膝に埋めて、静かに、涙を流していた。いつもならテンガロンハットの下から太陽のような笑顔を見せているのに、今はそんな顔をしていない。……やっぱり、エースも昔は大変だったんだなー、俺も人のことは言えないけど。そう思いつつ、俺はエースを正面から抱きしめた。エースの肩が揺れる。
貴方『…男からいきなり抱きしめられて気持ち悪いとか思ったら悪い。だが、もう一度言うが俺はお前がどんな奴の子であれ、絶対に軽蔑するようなことはしない。そりゃあ、エースの過去は知らないからどのくらい辛かったなんて俺は想像でしかできない。でもな、話してくれれば苦しみは分かち合うことができる。だから、俺を信じて、話して欲しい。エースの過去を。』
とりあえず言いたいことは言えた。あとはエース次第だけど……。
エ「………アドルフの言う通り、俺は”ゴールド・ロジャー”の子どもだ。”鬼の子”、いろんな奴にロジャーに子どもがいたらって聞くとそう返ってきた。」
エースはポツリポツリと言い出した。俺はそれを聞き逃さないようしっかり聞く。
大体の話をまとめると、
・エースはロジャーの唯一の子ども
・育ちはゴア王国で、山賊と義兄弟と共に暮らしていた
・義兄弟の1人は天竜人にこ ろされた
・17歳で航海開始
などなど。…なるほど、だからエースは自身の過去がばれるのと信用している人を失うことに恐怖を覚えているのか。
貴方『ありがとう、エース。話ずらい内容だったろ。とりあえず、今はこの話は俺とエースの秘密にしよう。ただ、もしエースが家族に話したくなったら、その時は俺もフォローしてやるぜ。』
エ「ｽﾞｽﾞｯ ありがとな、アドルフ。こんなに話聞いてもらっちまって。わざわざ2人になって話す意味が分かったし、そう配慮してくれて嬉しい。」
貴方『人間だから、秘密の一つ二つあってもおかしくないだろ？気にすんな。』
エ「…お前も過去いろいろあったんだろ？俺でよければちゃんと今聞くけど」
貴方『気持ちは嬉しいけど、それは内緒。それにほら、海と空を見てみろ。』
エースと俺は海と空を見る。空は朝日が昇り始め、海は輝きを帯び始めていた。
貴方『そろそろ夜が明ける。モビーの奴らも今日は天気が穏やかだから予定より早く着くだろう。だから、俺等はあいつらがいつ来てもいいようもっとこの島を調べるぞ。』
こうして俺とエースの内緒話は終わった。
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亜月 - めっちゃ好みです！応援してます！ (2021年4月22日 22時) (
レス) id: 670a53b6c0 (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - めっちゃイゾウがイケメンすぎて…!!!気になって1から全部読んできました！w無理のないように更新頑張ってくださいね！ (2021年3月20日 15時) (レス) id: 3f1cc56245 (このIDを非表示/違反報告)
麗蘭 - 凄く続きが気になる作品ですね！夢主ちゃんのこれからがすっごく気になります！笑更新頑張ってください！ (2021年3月8日 23時) (レス) id: 3f1cc56245 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Cara | 作成日時：2021年2月23日 11時
