No.64 目覚め ページ28
貴方『……ん？』
布団の中で目を覚ます。
あれ？私どうしたっけ？確か体調崩して、張り紙して、起きたらイゾウがいて…
イ「…お、気づいたか。」
貴方『！？』
目の前にイゾウの顔が表れてかなり驚く。
貴方『ここは？』
イ「ここは俺の部屋だ。」
貴方『そう…』
イ「それより…ちょいと失礼、お嬢さん」
そうイゾウは言うと、私の額に手を置いた。
イ「…よし、熱は下がったみたいだな。一応水は飲んでもらおうか。体は起こせるか？」
イゾウに言われて体調が幾分マシになったことに気づいた。体も起こせそうだ。
貴方『え、えぇ』
そう言って私は水を飲んだ。久しぶりにのどを潤す。薬は…申し訳ないが自分が調合したもの以外は受け付けられないため、そのまま置いておいた。
水を飲み終わってあたりを見回してみると、自分の部屋ではないことに気づく。恐らくここはイゾウの部屋なのだろう。丁寧に氷嚢まで準備されている。
？？
見ず知らずの人を看病するのか？イゾウが何を考えているのか分からない。
貴方『えーと、貴方が看病してくれたの？』
イ「そうだが、あいにく俺は医学はあまり分からないもんでね。マルコならもっといい対応ができたと思うが…。」
貴方『いえいえ、看病してもらっただけ有難いです。ただ、気になる点はいくつかありますが』
イ「あぁ、聞いてくれて構わない。俺もあんたに聞きたいことがあるんだ。」
貴方『それもそうね。じゃあ、私から聞くわね。
1つ目、なぜ貴方は見ず知らずの私の看病をしてくれたの？
2つ目、なぜ船医でもない貴方が看病したの？
3つ目、なぜ貴方は私を拘束しないの？
以上3点。答えてくれる？』
イ「なるほど。
まず1つ目、体調がよくならなければあんたが何者か聞くことすらできないだろう？それで看病した。
2つ目は、あんたが誰にも言うなと言ったからだ。って言ってもあんたがぶっ倒れた時に、壊れた機械のようにずっと言ってたから覚えているか知らないが。
そして3つ目、体調の悪いあんたは拘束しようがしまいが逃げることは不可能だと思ったからだ。
…これで質問の答えになったか？」
貴方『えぇ、ありがとう。理解はできたけど、見ず知らずの女を拘束もせず、ましてや自分の部屋に連れ込むなんて…普通じゃ考えられないわ。』
イ「まぁ確かにそうだな。そんじゃあこっちの質問に答えてもらおう。間違っていたら申し訳ないが、あんた
アドルフだろ？」
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亜月 - めっちゃ好みです！応援してます！ (2021年4月22日 22時) (
レス) id: 670a53b6c0 (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - めっちゃイゾウがイケメンすぎて…!!!気になって1から全部読んできました！w無理のないように更新頑張ってくださいね！ (2021年3月20日 15時) (レス) id: 3f1cc56245 (このIDを非表示/違反報告)
麗蘭 - 凄く続きが気になる作品ですね！夢主ちゃんのこれからがすっごく気になります！笑更新頑張ってください！ (2021年3月8日 23時) (レス) id: 3f1cc56245 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Cara | 作成日時：2021年2月23日 11時
