【銀魂】クソチャイナ娘の姉貴に俺は夢中【沖田総悟】

Battle_450 ページ9

「別に責めてるつもりじゃないさ。

俺たちは別に約束して一緒にいた訳ではないし、帰る場所を決めてた訳でもない。

風の向くまま気の向くまま、ふらりふらりと戦場を飛び移るのが夜兎だ」



(……責めてるじゃん)




普段の神威なら、こんな言い訳というか、自分の言ったことにいちいち説明を加えたりなんかしない。そういうのは専ら面倒臭がるタイプ。


そんな神威の口から出た『別に責めてるつもりじゃないさ』。それと少し……ほんの僅か言葉の端に感じる棘。


たぶん、きっと、神威はその時のあたしのことを少し怒ってる。




.




でも、それに対してあたしに湧き上がる思いは、申し訳なさよりも小さな嬉しさ。




「待っててくれてたんだ、神威」


神威は心配してくれてたのに、あたしは何も言わずに晋助のところでのうのうと生きてたから、怒ってるんでしょ？


なら、あたしが今すべきことは謝ることじゃない。

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.



「ありがとう」



何だかんだで、兄妹3人のことを1番に想ってくれているのは神威だ。

これは小さい頃からずっと。

神威は今まで一度それを口にしたことはないし、これからも決してないだろう。

もしかしたら、神威自身も気づいてないのかもしれない。



.


神楽だって、絶対に気づいてない。



だから、これはあたしだけの秘密。


.







でも、いつか神楽がそれに気づいたら______


その時は2人で、ニシシ、って笑ってやるんだ。






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とうとう450話までたどり着いてしまった…！
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