Battle_448 ページ7
土手の坂の途中に腰掛けている神威が「ほら、Aもこっちおいでヨ」と手招きされる。
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神威が来たということは、
今日が神威に返事をしなきゃいけない日。
曖昧なあたし達の関係に、区切りをつけなきゃいけない日。
そう思うと自然と心臓は速くなる。
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そんなあたしに気付いたのか
「そんな固くなるなよ。
別にとって食おうなんで思ってないんだからさー」
苦笑しながら背中をポン、と叩かれる。
「いつものAでいて」
「神威だって、らしくないよ」
こんな優しいなんて、調子狂う。
神威はあたしの言葉に少しだけ目を丸くしてから、「…そうかもネ」と小さく笑った。
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「沖田くんは?生きてる?」
「ちょっと期待しながら聞かないでよ……。
……常人なら死んでもおかしくないというか死んでるはずの怪我だった」
「おっ、ということは、あの状態で生き抜いたのか」
神威の声が少し弾む。
「ウザいくらいピンピンしてるよ」
死にかけたら少しは自分のドS過ぎる性格を反省したかなー…なんて僅かに期待しなかったこともない。
まあ、その期待は案の定ものの見事に裏切られた。
つーかそれどころか前より拍車がかかってる……気がする。
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「やっぱり彼は人間の割に強いなぁ!
Aの周りには強い人が多くて羨ましいや」
はははっ、と楽しそうな神威の笑い声が耳に響いた。
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ての(プロフ) - ほんとにほんとに初めから最後まで素敵なストーリーで定期的に全て読み返しに来てしまいます!今もなお修正などこの作品を大切に残して頂けて嬉しいです!ありがとうございます!! (2020年3月12日 17時) (レス) id: 892b9edcae (このIDを非表示/違反報告)
レミリア - 内容が、ヤバイぐらい、キュンキュンしてた(//>∀<//) (2019年7月15日 0時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
あおい - 最高でした!終わるのが悲しいです.. (2018年11月24日 15時) (レス) id: e8f3408ea6 (このIDを非表示/違反報告)
〇 - カイなのかリクなのかソラなのか、ごちゃごちゃになってますよ! (2018年6月15日 2時) (レス) id: 9c5cfdf043 (このIDを非表示/違反報告)
琴菜 - 面白かったですっ!お疲れ様でした! (2018年2月26日 3時) (レス) id: e179cd3389 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひより | 作成日時:2015年11月28日 15時