Battle_463 ページ22
*神威side*
「よかった。
今の君なら、Aと一緒に生きてくに相応しいよ」
Aは、強い。
俺たちが守るには、手に余るほど。
きっとその気になれば、Aは俺たちがいなくても生きていけるんだ。
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でも、身体は強いくせに、独りが嫌いな寂しがりやだから。
泣き虫で、結局戦闘狂にも悪人にもなり切れなかった優しい奴だから。
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誰かがAの隣にいてあげなきゃならないんだ。
Aの隣で肩を抱き、ケツ叩いて、頭を撫でて。
どんなときでも そばで支えてあげる人がAには必要。
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Aを守れ、なんてもう求めない。
Aのそばで、Aを支えて一緒に人生を歩んでくれたら、それでいい。
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以前『守る』と言い切った沖田くんが、今日は『隣にいる』と言った。
それが分かった沖田くんには、託してもいいと思えた。
俺が伝えきれなかった、伝えることの許されなかった想いもともに。
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「……そう。
それは、楽しみにしてるヨ」
.
思うことはたくさんある。
それら全てを、この一言に込めて。
「また、いつか
ニッ、と笑って拳を突き出せば、
「おう。
今度こそ決着つけてやらァ」
グッ、と合わされた沖田くんのそれ。
ふん、と笑った沖田くんの顔をしっかり眺めてから、俺は屯所を後にした。
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______ほら、俺の想いは全部 沖田くんに伝わってる。
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ての(プロフ) - ほんとにほんとに初めから最後まで素敵なストーリーで定期的に全て読み返しに来てしまいます!今もなお修正などこの作品を大切に残して頂けて嬉しいです!ありがとうございます!! (2020年3月12日 17時) (レス) id: 892b9edcae (このIDを非表示/違反報告)
レミリア - 内容が、ヤバイぐらい、キュンキュンしてた(//>∀<//) (2019年7月15日 0時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
あおい - 最高でした!終わるのが悲しいです.. (2018年11月24日 15時) (レス) id: e8f3408ea6 (このIDを非表示/違反報告)
〇 - カイなのかリクなのかソラなのか、ごちゃごちゃになってますよ! (2018年6月15日 2時) (レス) id: 9c5cfdf043 (このIDを非表示/違反報告)
琴菜 - 面白かったですっ!お疲れ様でした! (2018年2月26日 3時) (レス) id: e179cd3389 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひより | 作成日時:2015年11月28日 15時